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アクトシティ浜松で医療体験イベント オペ室再現し、本物の医療機器を触って学ぶ

回診用X線装置の操作体験の様子

回診用X線装置の操作体験の様子

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 体験型医療イベント「メディメッセージ2018」が11月23日・24日、アクトシティ浜松展示イベントホール(浜松市中区中央)で開催される。主催はメディメッセージ2018実行委員会(053-423-2110)。

医療チームによる腹腔鏡手術の実演の様子

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 医療現場の様子や医療技術を一般に公開し、医療従事者と対話をすることで、医療に興味を持ってもらい、よりよい医療環境の実現を目指そうと2008年から始めた同イベント。小学生や中学生などをターゲットに、医療への関心を高めようと開催。静岡県医師会や静岡県看護協会、浜松市消防局などさまざまな団体の協力を得て、静岡県内の西部、中部、東部を回り、浜松では4回目の開催となる。前回の2015年は多くの子連れ家族が来場し、2日間で約6,000人の来場者を数えた。今年も「医療がわかる 未来が見える 医療の学校」をテーマに、子どもたちが本物の医療機器を体験できるイベントとして開催する。

 当日は内視鏡の操作や腹腔鏡手術のトレーニング、回診用X線装置の操作、超音波検査装置など、体験イベントだけで約14コーナーを用意。内視鏡で水を管から飛ばし汚れを取る操作や、エコーを使いモデルのおなかの中の様子を見る体験など、実際の医療機器を触ることができる。医療分野のAI技術の研究やVRでオペ室の様子を見ることができる装置など、今後医療現場で活躍する近未来型機器の展示も実施。ほかにも、雨天や中山間地域で活躍し、災害時の人命救助を期待されているドローンの展示紹介コーナーや、救急車の公開、薬局機能を搭載した車両「モバイルファーマシー」の展示も行う。

 会場に実際のオペ室を再現したスペースも設置。浜松医療センターと浜松医科大学医学部附属病院の協力で、腹腔鏡手術の実演を実施。麻酔をかけるところから胆のうの摘出までを実演する。さらに今年初の試みとして、研修医と指導医のトークセッションも開催。「なぜ医師になったか」や「どのように医師を目指したか」の過程など、子ども目線でより実感の湧くようなトークを繰り広る。

 「日本全域を見てもこの規模での医療体験イベントは少なく、貴重なイベント」と実行委員会の高田宣明さん。「『体験が面白かった』で終わるのではなく、各コーナーにどのように医師や技師を目指したらいいかなどがわかるコーナーも設置している。体験をしてもらい興味を持ってもらうことで、将来の医療従事者を増やしていけたら」とも。

 開催時間は10時~16時30分。

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