ボードゲームと絵本の喫茶店「ikicia」(浜松市中区佐鳴台、TEL 053-401-1948)が4月7日、浜松・佐鳴台にオープンした。
店主の藤浪優(すぐる)さんは教員として勤めていた頃、授業にボードゲームを取り入れたことをきっかけに、ボードゲームの魅力に取りつかれたという。その後、自分でボードゲームを買い集めた藤浪さんは、おもちゃインストラクターの資格も取得。子どもから大人まで遊べるボードゲームをそろえ、駐車場があり親子でも来店しやすいような同所を選び、オープンにこぎ着けた。
店舗面積は約16坪。カウンター5席、テーブル16席、座卓6席の計31席。壁一面を棚にし、ボードゲームのパッケージの正面が見えるように配置。ハンモックを4つ用意し、リラックスしながら絵本を読むこともできる。座卓は小さな子連れでも楽しめるように用意したという。
ボードゲームは265種類を用意。海外のものでも基本的に日本語訳があり、説明書を読めば誰でも遊べるようなゲームをそろえる。美しい模様のタイルを並べていくゲーム「AZUL(アズール)」や、ペンギンのカードでピラミッドを作っていく「ペンギンパーティ」、宝石商になり宝石を買ってゲームを進行する「宝石の煌(きら)めき」など、さまざまなゲームをそろえる。パッケージを組み立て、城を作り、城の中の宝を引き抜くゲーム「カステリーナの宝物」や、金を集めて女の子のために孤児院を作る絵本のストーリーをゲームにした「すてきな三にんぐみ」など、国内でもあまり流通していない珍しいものもそろえる。藤浪さんはほぼ全てのゲームのルールを把握。客にルールを説明するだけでなく、誰もが分け隔て無く遊べるように、簡単なルールへの変更やアドバイスもしている。
絵本は藤浪さんが面白いと思った本を集め、「わたしのワンピース」のような子ども向けから、大人が楽しめるものまで用意。中には、対象の年齢に応じて文量やストーリーの内容、絵柄を変えたシリーズ絵本「ぼくとワニのニコラ」もそろえる。
「浜松にはボードゲームのサークルもあるので、ボードゲーム好きの人にぜひ来てもらいたい。ボードゲームを知らない人には魅力を伝えていけたら」と藤浪さん。「ボードゲームは楽しみながら学ぶこともできる。就活やカウンセラーの体験ができるようなゲームもある。研修系ゲームの会も開いていきたい」とも。
営業時間は、月曜~土曜=19時30分~23時30分、日曜=13時~23時。料金は1時間300円。平日フリータイム(4時間、1ドリンク付き)=1,000円、日曜フリータイム(5時間、1ドリンク付き)=1500円。