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天竜浜名湖鉄道・二俣本町駅にホテル 駅舎併設、1日1組限定で

白を貴重にシンプルでラグジュアリー感を出した室内

白を貴重にシンプルでラグジュアリー感を出した室内

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 ホテル「INN MY LIFE」(浜松市天竜区二俣町、TEL 0539-25-1720)が5月1日、浜松・二俣町にオープンした。

オーナーの中谷明史さん

 4年前まで東京で働いていたオーナーの中谷明史さん。地元に戻った際、少子高齢化や人口減少という問題を目の当たりにし、自分にできることはないかと考えた。商店街から地元を盛り上げようとカフェ経営を始め、その後も旅行会社やシェアオフィスの運営を始めた。

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 昨年9月、天竜浜名湖鉄道の二俣本町駅の駅舎に入っていたそば店が閉店してしまうという話を聞き、「自分に何かできないか」と考えた中谷さん。同鉄道の魅力を発信しながら、都市部の人が天竜の地を目的に足を運んでもらえるよう、駅舎併設のホテルの経営を決意。1日1組限定のホテルとしてオープンにこぎ着けた。

 室内の面積は約11坪。白を貴重に、空間を広く見せ、シンプルな中にラグジュアリー感を出した。白い繭に包まれたような空間をイメージしたという。トイレや風呂などの水回りも清潔感を出し広く見せるために白で統一。入り口を入ってすぐは天井を高く取り、土間スペースとベッドスペースにステップを作ることで、空間の高さの変化を出した。天井にはあえて照明をつけず、壁やステップに間接照明を施すことで柔らかな光の空間を演出する。

 照明器具やオーディオ機器、テーブルなどはオリジナルで製作。パジャマや枕カバーには遠州織物を使う。窓からは目の前の駅ホームを望むことができ、窓には障子を取り付け自然光を取り入れる。

 「天浜線を使った旅」をコンセプトに据える同ホテルでは、宿泊者に同鉄道のフリーパスを進呈。街全体を一つの宿泊施設と捉え、食事や風呂などは宿泊施設とは別の店で楽しむというイタリア発祥の考え方「アルベルゴ・ディフーゾ(分散型ホテル)」を取り入れる。

 夕食は沿線地域の食を楽しんでもらうよう促す。「地元の店で雰囲気を感じ、人と触れ合いも大切にしてもらいたい」と中谷さん。朝食は「天竜の風土を味わってもらいたい」という思いから、ハムやベーコン、野菜のサラダ、パンなど地域の野菜や地元の店の食材を冷蔵庫に用意。客自身で好きな量を盛り付けるスタイルで提供する。食器も浜松の食器店のものを使う。

 「天竜には魅力的な場所が多い。都市部の人がここを目的に旅してもらい、魅力に触れ、また来たいと思ってもらえるようにしていきたい」と中谷さん。「浜松の人にも来てもらいたい。同じ浜松であっても日常から離れ、豊かな自然のある天竜でゆっくり泊まっていけば、魅力に気付くはず」とも。

 宿泊料金は1泊1組大人2人まで=2万5,000円~3万円(曜日やシーズンにより変動)。6歳以上12歳未満の子どもが宿泊の場合は追加料金3,000円。

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