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浜松・都田町にブドウ園 新種や市場で回らないブドウ12品種栽培、食べ比べも

シャインマスカットを親にした、巨大な粒が特徴の「雄宝」

シャインマスカットを親にした、巨大な粒が特徴の「雄宝」

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 ブドウ園「ぶどうのおうち」(浜松市北区都田町)が8月24日、浜松・都田町にオープンした。

自ら育てたブドウを持つ園主

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 化学肥料メーカーで働いてきたオーナーの植原義弘さん。約6年前にシャインマスカットを食べた際、おいしさに感銘を受け、「ブドウには可能性がある」と興味を持った。メーカーに努めていたころは浜松エリアを担当していたため浜松に縁があり、同所でブドウ園を始めることを決意。約2年半前からブドウの栽培を開始し、オープンにこぎ着けた。

 約900坪ある9連棟のビニールハウスで、約140本のブドウの木を栽培。さっぱりとした味わいで、糖度も高く香りも良い品種「シャインマスカット」を主軸に提供。シャインマスカットを親にし、大粒で1房1キログラムを超えるものもある「雄宝(ゆうほう)」や、全国的にも生産量が少なく糖度と香りのバランスが良い「マスカットビオレ」など、新種のブドウや市場にほとんど流通しないような品種を12種類栽培している。ほかにも、粒が楕円(だえん)の珍しい形をした濃厚な味わいの「ウインク」や、青りんごのようなさっぱりとした味わいの「サニードルチェ」、鮮紅色が美しい「竜宝(りゅうほう)」などもそろえる。古い品種のため栽培農家の少ない「植原540号」も栽培。袋のかぶっていない食べごろのものをその場で取って食べることができる。ブドウ狩りはシャインマスカットは1房1,000円で、そのほかは800円。現在はブラックビートと植原540号、竜宝、クイーンセブンの4品種をブドウ狩りでき、9月中旬からは全品種が可能になるという。

 ビニールハウスの横に、簡易的な直売所を設け、色やつや、大きさなどを厳選した商品を販売。粒が抜けて見栄えが悪くなってしまったものは粒売りで販売する。

 「糖度だけでなく、香りもある品種を選んで栽培している。ブドウは味と香りでおいしさが決まるので、ぜひ香りも楽しんでもらいたい」と植原さん。「いろいろな品種を食べ比べてもらい。ブドウが好きでない人がブドウ好きになるような園にしていきたい。来年にはさらに品種を増やし約20種類を提供する予定」とも。

 ブドウ狩り営業時間は土曜・日曜・祝日=8時30分~17時。直売所営業時間は火曜・木曜=10時30分~18時。10月上旬まで。

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