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浜松・若林町に夫婦経営のカフェ 「健康」テーマにした家庭料理、自家栽培野菜使い

森町産の抹茶を提供

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 カフェ「まんまカフェ グース」(浜松市南区若林町、TEL 053-424-5468)が9月16日、浜松・若林町にオープンした。

照明や壁紙にこだわった店内

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 障がい者施設で約30年間勤めてきた店主の小楠精治さん。施設で働く中で「障がい者と働きたい」と思っていた。妻の智子さんは保育士として働き、夫婦ともに障がい者が働く場所づくりや、子連れの母親、年配の人が気軽に来店できる店を始めたいと考えていた。料理が好きだったこともあり、仕事の付き合いのあった看護師の松本やよいさんと3人で、カフェ経営を決意。障がい者に関わらずどんな人でも来店しやすいような設計の店舗を構え、「健康」をテーマに自家栽培の野菜や地元食材を利用した家庭料理を提供するカフェとしてオープンにこぎ着けた。

 接客は智子さんが担当。松本さんが母親目線でメニューを考案する。「看護師だった経験を生かし、健康に気を使った味付けになるよう心掛けている」と小楠さん。調理は精治さんと松本さんの2人で担当し、それぞれが得意とする分野で分担する。

 店舗面積は約24坪。カウンター5席、テーブル24席。照明や壁紙にこだわり、おしゃれな空間を演出。店内はバリアフリーで車いすやベビーカーでも入店しやすい設計。トイレは大きな引き戸で、赤ちゃんのオムツ替え用の台も用意する。多目的に使える部屋を用意し、料理教室やミーティングなどをすることもできる。店頭では畑で取れた野菜の販売もする。

 モーニングは「パン、サラダ、スープ、卵」と、「ご飯、みそ汁、卵、漬物」、「カレーライス」(以上、600円)の3種類を用意。スープやみそ汁には自家栽培の野菜を使う。ランチはメインが週替わりの肉料理「Aランチ」と魚料理の「Bランチ」を用意。「カレーライス」や「季節野菜のパスタ」(以上、800円)も提供し、野菜をふんだんに使うことで健康を考えた料理に仕上げる。野菜はその日に畑で取れた新鮮なものを使い、現在米は直接農家から仕入れた新米のこしひかりを使う。

 コーヒーは花川町の「くらやコーヒー」で焙煎(ばいせん)したコーヒーを提供。苦味や酸味が少なく、だれでも飲みやすいものを選んだという。「手作りスイーツとドリンクセット」(550円)も提供。緑茶は智子さんの実家の茶屋の深蒸し茶で、抹茶は森町、紅茶は三方原で作られたものなど地元の素材にこだわる。

 「個人で地域の食材を使って地域食材の良さをアピールしていきたい」と小楠さん。「将来的には障がい者の人を雇用できる体制を整えていきたい。障がいのある無しにかかわらず、どんな人でも気軽に来店できるような店作りをしていき、くつろげる空間を提供していけたら」とも。

 営業時間は8時~18時(モーニング=8時~10時、ランチ=11時~14時)。月曜定休(祝日の場合は火曜)。

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