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はままつフラワーパークが50周年 来園者のニーズに応えてより楽しめる施設に

多くの人の来園を期待する、村松祐子さん(右)とスタッフたち

多くの人の来園を期待する、村松祐子さん(右)とスタッフたち

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 はままつフラワーパーク(浜松市西区舘山寺町、TEL 053-487-0511)が9月10日、開園50周年を迎えた。

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 浜松市制施行60周年事業の一環として、公園緑地によって市民に憩いの場を提供し、青少年の健康と情操を育て、さらに観光に寄与することを目的として1970(昭和45)年に開園した同園。自然の地形や起伏、風致、植生、生息動物を自然のまま保存することに注力し、当時は花の図書館という役割を果たしていた。現在は、「来園する人のニーズに合わせ、訪れた人に楽しんでもらえるような見せる展示に変わってきている」と総務課総務グループの村松祐子さん。1998(平成10)年には、「フラワートレイン」を導入。初の大きなイベントとして、2001(平成13)年には、5万球のチューリップをそろえた「春の桜まつり&オランダチューリップフェア」を開催した。

 開園当初より市民を中心に、愛知県東部や静岡県内から多くの人が来園。初年度は17万人、翌年は39万人ほどが訪れ、昨年度は46万人が来場。ピークは梅園を造成した1991(平成3)年の66万人となっている。ここ5年間は遠方からの来園者も増え、新型コロナウイルスの影響を受けるまでは、海外からの来園者も増えていたという。

 今年は、さまざまな施設の見直しを行った。「浜松モザイカルチャー世界博2009」の際に作られたモザイカルチャーが、10年以上がたち支柱などの老朽化が進んだため解体。代わりに現在、タヌキやリスのほか、7~8メートルほどの高さのクマやトナカイなど、森の動物たちがテーマのモザイカルチャーを製作中で、今年11月に完成予定となっている。ほかにも、ゴンドラ型ユニバーサルデザイン昇降機「スロープカー」の導入や「ホワイトガーデン」の新設、噴水ショーのリニューアルなども行った。

 50周年の記念として、さまざまなイベントも計画していたが、新型コロナウイルスの影響を受け延期。3月に行う予定だった浜松の人形作家、瀬川明子さんのアートプロジェクト展は来年の3月に開催を延期。ほかにも、5月に予定していた「コンテナ&ハンギングコンテスト」や、彫刻家、写真家、画家など芸術家4人が集まった「芸術家ぐるーぷ Art View 4 Hamamatsu」の展示なども来年の開催を予定している。

 50周年を迎えた当日の来園者は、年間パスポートを持っている人が多く、咲き始めたヒガンバナの写真を撮ろうとカメラを持つ人や、50周年の記念イベントが行われるのではと期待して来園した人もいた。

 現在約3000品種があるが、9月中旬からはコスモスやヒガンバナが見頃となり、9月26日からは大温室でハロウィーンの展示も行う。「今まで市民の人たちと歩んでこられたことがありがたく、感謝の気持ちでいっぱい」と村松さん。「これからも園内の手入れをしっかりと行い、楽しめるイベントを企画していく。多くの人に美しい花を楽しんでもらえれば」とも。

 開園時間は9時~17時。入場料は500円(中学生以下無料)。開園時間、入場料は時期によって変動する。

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