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浜松・入野町のサンドイッチ専門店が1周年 工夫を凝らし逆境乗り越え

多くの人の来店を期待する、店主の田中修さん

多くの人の来店を期待する、店主の田中修さん

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 サンドイッチとスープの専門店「STROKE(ストローク)」(浜松市西区入野町、TEL 053-569-2612)が9月14日、開店1周年を迎えた。

「エビマヨサンド」や「ポークリエット」などサンドイッチ3種

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 子どもの頃からコックになることが夢だった店主の田中修さん。フランス料理店とイタリア料理店で働いた経験を生かし、サンドイッチとスープがメインの店を1年前にオープン。いろいろなことをやりたいと考えており、オープンして2カ月ほどたった頃から、日替わりの「ランチBOX」(650円)を開始。時にはお昼前に予約で売り切れることもある人気メニューとなった。インスタグラムなどのSNSを使って情報発信することで来店客が増え、少しずつ常連客も増えていったという。新型コロナウイルスの流行とともに客足が減り苦しい状況にもなった中、さまざまな工夫も行ってきた。

 学校が休校になった際には、親の負担を減らし、子どもにいろいろなものを食べてもらえればと考え、1カ月間ほど子ども用ランチボックスを格安で販売。毎日買いに来る人もおり、メディアに取り上げられることもあった。ほかにもドアノブに触れずに済むという理由から、「簡易ドライブスルー」を開始。電話やSNSなどのメッセージで、注文や来店時の到着連絡などのやり取りを行い、最終的に車まで商品を届ける。新型コロナウイルスが心配な人だけでなく、小さい子どもがいる母親にも便利なのではと考え、現在も継続して行っている。

 開店当時からメインとなっている「サンドイッチ」(350円)は、常時8種類ほど用意。今の時期は「エビマヨサンド」や「ポークリエット」などがあり、季節ごとに具材を変えている。「キッシュ」(300円)は4~6種類ほどを用意。現在は「エビと枝豆」や「しらすと桜エビ」があるが、バリエーションは無限で、インスタなどで告知を行っている。キッシュは事前に予約すれば「ホール」(2,200円~、以上税別)での提供も可能で、好きな食材で作ってもらうことができる。ほかにも、菓子製造業の営業許可を取得したため、今後は焼き菓子なども販売していく予定。

 新型コロナウイルス対策として、マスクを着用し手指消毒を徹底。店頭に手指用のアルコール消毒を用意し、レジ前には飛沫(ひまつ)防止のためのビニールシートを設置している。カウンターにはパーティションを置き、換気扇を常時運転することで換気を行い、ドアノブなどの手を触れる部分は定期的にアルコール消毒を行っている。

 この1年で、テークアウトが増え、店での滞在時間を減らすという理由もあり、インスタや電話での予約が増えている。よく店に来てくれる人から、「息子が東京に帰るので、帰りの電車で最後にランチボックスが食べたい」とリクエストがあったこともあるという。「一人で切り盛りしているため、売り切れて迷惑を掛けることもあるが、融通が利くため、リクエストにできる限り応えていきたい」と田中さん。「まだまだ暗いニュースが多いが、おいしい料理で、来店してくれた人を少しでも笑顔にできれば」とも。

 営業時間は7時30分~無くなり次第終了。日曜定休。

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