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浜松・鴨江にテークアウトと出張料理の専門店 若い料理人2人がコロナ禍乗り越え

多くの人の来店を期待する、田中ルカス秀樹さん(右)と鈴木博貴さん(左)

多くの人の来店を期待する、田中ルカス秀樹さん(右)と鈴木博貴さん(左)

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 出張料理とテークアウトの専門店「ビストランテウニコ」(浜松市中区鴨江)がオープンして1カ月がたった。

出張料理の一例「牛イチボのローストと秋の味覚」

 店を営むのは、市内の同じ調理師専門学校に通っていた田中ルカス秀樹さんと鈴木博貴さん。卒業後、田中さんは東京のイタリア料理店で、鈴木さんは関西のフランス料理店でそれぞれ5年ほど修業をしていた。その後、それぞれが海外に修業に行くため、いったん浜松に帰ってきたが、新型コロナウイルスの流行もあり、身動きが取れない状態となった。海外に行けるようになるまで2人で店をやろうと考え、テークアウトと出張料理の店をやることを決めて物件を探し、オープンにこぎ着けた。

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 店舗面積は約7坪。いずれイートインを行うことも考え、カウンター2席とテーブル4席を用意している。内装は壁や床を白く張り直し、シンプルな雰囲気に仕上げた。店名は、ビストロとリストランテを合わせた造語の「ビストランテ」と、ほかに左右されず今までにないスタイルでやりたいと、イタリア語で唯一無二を表す「ウニコ」を組み合わせた。

 テークアウトでは、イタリアやフランスの郷土料理をアレンジした料理を提供。メニューは一定ではなく、1~3週間ほどで変わるため、インスタグラムで発信している。フランス料理で昔からあるメニューをアレンジした「スペイン産豚バラ肉の白ワイン煮込み」(1,000円)や、青森で取れる高級鮮魚のアオリイカを使った「イカの王様『アオリイカ』の黒いラザーニャ」(S=1,500円)、鳥取の銘柄鶏の大山どりの胸肉を使った「パニーニ」(700円)、温かいスープが飲みたいというリクエストがあったことから作った「オニオングラタンスープ」(600円)、デザート感覚で飲める自家製ドリンク「かぼちゃのスムージー」(500円)などを提供する(以上、テークアウト価格)。予約は、公式LINEもしくはインスタグラムのDMで受け付ける。

 出張料理は予約のみ対応する。ガス台、水道、電源以外のものは食材や食器、調理器具などほとんどを自らが持ち込む。コース料理は4~8人までで、1人につき1万円から提供。食材を無駄にしないよう端材からスープを取った「一口スープ」、食前に食欲を促すための「アミューズ3種」、氷温で熟成させることでうま味を引き出す「熟成魚」、その時に手に入る良い素材を選んで使う「牛もしくは厳選肉」などの7品が基本で、金額により食材などが変わる。大皿を取り分けるスタイルの場合、「オードブル3品」「メイン」「パスタ」の5品をベースとして、合計金額4万円以上から受け付ける(以上、税別)。

 新型コロナウイルスの対策として、スタッフは検温を行い、マスクを着用しアルコールで手指消毒を徹底。ドアを開け放ち、換気扇を回して換気をし、店内は定期的に消毒清掃を行っている。皿やカラトリーなどもアルコールで拭き上げてから使う。

 これまでは、友人や、インスタグラムを見て利用する人、ふらっと買いに来る近所の人などがいたという。「しっかりと作りこんだイタリア料理、フランス料理を多くの人に食べてもらいたい。今はレストランに行きにくいという人も、出張料理を利用して自宅で本格的な料理を楽しんでもらいたい」と田中さん。鈴木さんは「今後海外に修業に行くことも見据え、期間限定だからこそ、浜松の食の可能性を広げるために、素材の質と手間をかけた料理をリーズナブルな価格で提供している。本格的なおいしい料理を多くの人に知ってもらえれば」と話す。

 テークアウトの営業時間は11時~18時。土曜、日曜定休。出張料理の営業時間は18時30分~(土曜・日曜・祝日は終日)。状況により時間、定休日が変わる場合もある。

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