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浜松・葵西の美容師が電動ハサミ開発 経験生かし世界にない物で未来照らしたいと

明るい未来のため、多くの人に電動ハサミを活用してほしい谷川浩治さん

明るい未来のため、多くの人に電動ハサミを活用してほしい谷川浩治さん

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 美容室「デュアルサロン ラピス」(中区葵西)オーナーで美容師の谷川浩治さんが12月1日、美容師・理容師向けの電動ハサミ「リックシザー」の販売を始めた。

プロ仕様の4種の電動ハサミ「リックシザー」

 美容師歴35年の谷川さんはこれまで、利き手を骨折したりバイクで転んで肩を手術したりなど、何度か手がうまく動きにくくなることがあったという。「美容師、理容師は腱鞘(けんしょう)炎や親指を痛めている人も多く、負担がかからずに仕事ができるよう、将来的に補助してくれる電動ハサミがあればと考えた」と谷川さん。製作開始の6年ほど前からインターネットで検索してきたが、電動ハサミを見つけることができず、5年ほど前に開発に着手した。

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 谷川さん自身で設計を行い、試作品を作った。電動ハサミは前例がないことから、髪を切るのにモーターの力を使うが、力の調整が難しく、手に収まるコンパクトサイズにするのに苦労したという。試作の段階で、美容室に来店した客にお願いをして実際に髪を切らせてもらい、思ったような切れ方か、音がうるさくないかなどを何度も試したという。試行を繰り返し、誰でも実用的な物ができたことから今回、販売に踏み切った。

 理容師業向けの「Nタイプ7インチ」と「Nタイプ4.5インチ」、美容師向けの「Cタイプ6.5インチ」、「Cタイプ4.5インチ」(以上、コントローラーとセット=12万5,400円、単体=10万8,900円)の4種類を用意。モーターを使い電動で髪を切るため、毛束にそってハサミを動かすだけでカットでき、スピードも調整できる。Cタイプは、中でハサミが動いているのが見えるため、刃が開いているタイミングでハサミを移動してカットしていく。通常ハサミは、右手用と左手用があるが、同商品は裏表がないことから、左右どちらでも使うことができるという。「電動なので手に負担がかからず毛の表面の枝毛を徹底的に減らすことができるため、髪をきれいな状態で伸ばすことができる」と谷川さん。電動のハサミを使っているとカット時間が短いこともあってか、来店者がもう少しここを切ってほしいという要望を気軽に言えるようにもなったという。

 「販売の際は免許証や営業許可書などの提示をお願いし、理容師、美容師以外の人が購入できないようにしている。現在特許申請中で、当面は受注生産だが、順次生産体制を整えていく」とも。「枝毛や縮毛矯正でのダメージが気になる人は、当美容室に予約してもらえれば、リックシザーを試してもらえるようにしたい」と谷川さん。「美容師、理容師の人にとっては、カットの際の負担が減る、電動か手動かを選んでもらい電動を選んだ人はカット料金を割り引くなど新しい企画やメニューの幅が広がる、新しいものを取り入れているサロンというアプローチでリクルートができるなどメリットが多いと思う。未来のためにぜひ活用してもらえれば」と呼び掛ける。

 販売注文は「リックシザー」ホームページで受け付ける。

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