浜松学院大学(浜松市中区布橋、TEL 053-540-1602)が2月19日、「観光地域づくりイノベーター育成プログラム」開講に当たり事前説明会を行った。
2017(平成29)年に、文部科学省から、社会人を対象とした実践的・専門的な履修プログラムである「職業実践力育成プログラム」の認定を受けた同大学。これを形にするため、2018年(平成30年)に第1回の「観光地域づくりイノベーター育成プログラム」を開設した。その後コロナ禍で休止していたが、アフターコロナを見据えると、今再開しないと人材育成が手遅れになると考え、第2回の開講にこぎ着けた。
遠州地域と浜松の潜在的な観光資源を掘り起こし、新しい形でプロデュースできる能力の習得を目的とし、「地域ブランディング」や「観光地域づくりプロデュース」などのオリジナル科目を用意する同プログラム。外部講師による講座と、グループ討議やプレゼンテーションといった実践的な学びを通じ、講師と受講者による共同学習を行う。科目の夜間開講や、仕事などで受講できなかった場合に視聴できる動画配信講義など、社会人が受講しやすいよう工夫し、4月8日から6カ月間にわたり受講する。
今回の説明会では、当プログラムの外部講師を務める、「浜松・浜名湖ツーリズムビューロー」理事・事業本部長の前田忍さんと、第1回の受講生で、受講後に立ち上げた、地域振興を目的とする団体「BLUE LAKE Project」代表の夏目記正さんが登壇。プログラムの詳細や受講に向けての心構えについて説明した。受講を通じて得た人脈を大事にしたいと考えるため、説明会の終盤には、参加者による名刺交換の場を設け交流を図った。
参加した榊原さん(西区)は「浜名湖の近くに住むため、地元の魅力を発信したいと常々考えていた中、フォローしていた夏目さんのSNSでこのプログラムを知った。説明を受けてより具体的にイメージできた」と話す。
「机上の理論ではなく、実際に自分で行ってきた事例をもとに講義したい」と前田さん。「このプログラムを通じて、より多くの人材が発掘され、磨き上がればうれしい」と期待を寄せる。夏目さんは「現在の活動に、ここで学んだことが大いに役立っている。現状を変えたいという気持ちを持って受講すれば、得るものは大きい」と話す。