スイーツ店「nicoe(ニコエ)」(浜松市浜北区染地台、TEL 053-586-4567)で現在、イベント「第4回ニコエかき氷甲子園2021」が開催されている。
うなぎパイをはじめ菓子の製造・販売を行う春華堂が運営する同店。菓子作りのための良い食材を求め、全国各地の生産者のもとへ足を運び、商品の開発や製造を行っている。原材料の生産から菓子の製造販売まで一貫して行う「6次産業」に取り組む同社では、全国各地の魅力ある食材を知ってもらおうと、各県の代表的な食材を使った創作かき氷を一同に集結するイベントを企画。2018(平成30)年の初開催以降、好評が続いているといい、今年も開催することとした。
全国47都道府県から「ご当地食材」を使うかき氷を50種類用意。毎週約10種類ずつのかき氷を販売し、その週にしか食べられない限定のかき氷が大半を占める。期間中の1日あたりの平均販売数を基準に、人気ランキングを競い合うように企画。一昨年と昨年に優勝した栃木県の「夏イチゴ&黄金パッションフルーツ マスカルポーネがけ」(900円)は、リニューアルして3連覇を狙う。昨年までのイチゴかき氷をベースに、栃木県名産の黄金パッションフルーツをシロップに合わせ、マスカルポーネクリームをかけて仕上げる。昨年準優勝した静岡県の「果実の王様 静岡クラウンメロン」(900円)も優勝を目指しリニューアル。昨年まではメロンのみだったがバニラを加えたシロップに変更し、氷の上にメロンの果肉とメロンをイメージした格子柄のチョコレートをトッピング。中に入るアイスクリームもバニラからクラウンメロンアイスに一新した。
今年初登場のかき氷も6品用意。高知県の「和ハッカ 男のフレッシュチョコミント」(900円)は、高知県産のハッカとチョコレートを合わせたシロップの上にココアパウダーをかけて提供。「さわやかな香りが良く、特に男性の方にお薦めしたい」と同社広報担当の高橋睦美さん。東京都のカフェとコラボした「東京ミルク エチオピアコーヒーティラミス」(900円)は、都内の牧場の牛乳を使いティラミス風に仕上げた変わり種のかき氷。このほか、山梨県産の幸茜(さちあかね)という品種の桃を使う「山梨幸茜 ピーチメルバ仕立て」(900円)や富山県のラグビーボールのような形のスイカを使う「入善ジャンボスイカ」(900円)などをそろえる。
新型コロナウイルス対策として、来店時に手指のアルコール消毒と検温、食事以外の時間はマスク着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。店内は、定期的な換気を徹底し、レジ付近はソーシャルディスタンスを保つよう呼び掛ける。
ファミリー層を中心に連日多くの来場があり、平日は300~400杯、週末は500杯ほど販売し、好評が続いているという。「十分な感染対策をしているので安心して来店してほしい」と高橋さん。「暑い夏にかき氷を食べて、家族や友人たちと楽しく過ごしてくれれば」とも。
開催時間は10時~18時。月曜・火曜定休(お盆期間中の8月9日は営業)。9月12日まで。