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浜松・中田島町で6畳の大だこにハートの絵付け 参加者の心を一つにつなぎ

「浜松まつりを好きになってほしい」と話す館長の中村敏幸さん

「浜松まつりを好きになってほしい」と話す館長の中村敏幸さん

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 「遠州灘海浜公園」(浜松市南区中田島町)で現在、参加者がハートを描き大だこを制作するイベント「みんなのハートをつなぐ凧(たこ)」を開催している。

思い思いのハートが描かれたたこ絵

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 次回は9月4日と5日に開催予定で、8月から各月2日ずつ開催している。浜松まつりの資料館「浜松まつり会館」(南区中田島町、TEL 053-441-6211)と市内の公園を管理する「浜松公園緑地協会」(中区上島)が併催する同イベント。ハートを描く作品を制作するアーティストのつじむらゆうじさん(南区)とつながりのあった同協会は、多くの人がハートを描き大だこを制作する企画を同会館へ提案した。「みんなで協力して作ることで、参加した家族や仲間、市民の心をつなぎ、コロナ禍での暗い雰囲気を一掃できると考えた」と同館館長の中村敏幸さん。同時に、たこ作りに関わることで、浜松まつりやたこのことを知るきっかけになると考え、コラボが実現した。

 参加者は、縦1メートル、横3メートルの和紙に、赤や緑、黄色など好きな色で10センチほどのハートを一つずつ描く。「ハートをつなぐ」というイベントのタイトル通り、ぞれぞれのハートは、離さないようにくっつけて描くようにルールを定める。最終的に和紙を3枚張り合わせて3メートル四方・6畳サイズのたこ絵を制作。一つの大きなハートを描写した作品になるように、つじむらさんが仕上げる。

 完成した絵は、たこ揚げの愛好会「浜松凧の会」(南区)の協力のもと、制作とたこ揚げを行う。制作は、10月~11月に同館内で行い、竹の骨組みから糸目付までの製作現場を見学できる。たこは、浜松まつりのたこ揚げ会場で毎年している「全国凧あげ浜松大会」で実際に揚げられる。11月21日開催予定で、希望者はたこ揚げ体験もできる。

 新型コロナウイルスの感染対策として、たこ絵制作はテントを張り屋外で開催。来場者にはアルコール消毒とマスク着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、手指消毒、マスク着用を義務化。密を避けるため、1グループずつ順にハートを描く。来場者が多い場合は、ソーシャルディスタンスを保つよう呼び掛ける。

 7月31日と8月1日に開催した際には、子ども連れのファミリー層を中心に、年配者やカップルまで、2日間で合計100人ほどが参加。参加目的で訪れた人から、たまたま公園で見受けた人も興味を持って参加し、思い思いのハートを楽しげに描いていたという。中村さんは「絵付け、制作、たこ揚げの3つの経験を通じて、多くの人に浜松まつりのたこに触れてほしい。素晴らしい伝統を継続するためのきっかけにしてもらい、浜松まつりを好きになってくれれば」と期待を寄せる。

 「たこ絵制作」開催時間は、9月4日・5日、10月2日・3日=10時~16時。参加無料。「大だこ制作」開催時間は、10月17日・24日・31日、11月7日=10時~12時。見学は、同館入場料=400円(中学生以下無料)がかかる(同館は現在、緊急事態宣言のため休館)

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