はままつフルーツパーク時之栖(浜松市北区都田町、TEL 053-428-5211)で9月20日、「第0.5回浜松かき氷祭」が開催される。
「浜松かき氷祭実行委員会」が主催する同イベント。同会代表の山本哲広さんは、夏季限定でかき氷を提供するたこ焼き店「TAKOYAKI kinoko(タコヤキキノコ)」(北区)を、2018(平成30)年から運営している。今年4月に、全国のかき氷店を一堂に集める奈良県のイベント「ひむろしらゆき祭」に参加した。コロナ禍の影響で限定開催となったが、参加をきっかけに、地元浜松のかき氷店の魅力を広めたいという思いが強くなったという。同時に、かき氷店同士のつながりを作りたいと考えた山本さん。開催場所として、同園に声掛けしたところ快諾を得ることができた。市内のカキ氷店に依頼し、山本さんの思いに賛同した9店舗が参加。本来なら5~6月に行い、かき氷シーズンの始まりを告げるイベントにしたいと考えていたが、コロナ禍の元で初の試みのため、規模を縮小し9月開催に変更。来年の本開催に向けた試験的なイベントとして「第0.5回」と題し、開催にこぎ着けた。
同園の入園ゲート前の広場を会場に、テントやキッチンカーで販売する。各店の味を食べ比べできるように配慮し、直径10センチほどの小さい器を使うよう全店舗で統一する。「有名店の味を楽しむのはもちろん、知らなかった店を知ってもらうきっかけにしてほしい」と山本さん。創業100年を超える「舞坂純氷」(西区)の氷を使う菓子店「菓子巧房ほほえみ」(中区)は、地元産のイチゴやメロンなどのフルーツシロップを使い、果実の新鮮さを感じるかき氷を提供。かき氷とソーキそばなどを販売する「沖縄cafe果報(カフー)」(西区)は、自家製の氷を使う。沖縄から仕入れる完熟グアバや、秋の味覚クリを使うメニューなどを提供。このほか、ペンギンやクマをモチーフにしたかわいらしいかき氷を提供する「みつばや」(中区)や、旬のフルーツを使う手作りジャムを製造・販売する「ミツノシマ」のジャムをベースにしたメニューを用意する「ko-ba coffee(コーバコーヒー)」(浜北区)など9店舗が出店し、40種類ほどのメニューをそろえる。
新型コロナウイルス対策として、来場時に手指消毒と検温、食事以外の時間はマスク着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。混雑する場合は、ソーシャルディスタンスを保つように呼び掛ける。
「かき氷好きな人が楽しめるイベントにしたい。きちんとした感染対策をしているので安心して来場してほしい」と山本さん。「今回出店しない店も含め、浜松のかき氷を盛り上げていきたい。今後、市内に魅力的なかき氷店が増えるきっかけになればうれしい」とも。
開催時間は10時~15時(雨天中止)。