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浜松湖北高校の生徒が「青春の味」かりんとう開発 地元産蜂蜜で地産地消も

商品開発に携わった湖北高校の平野彩花さん(左)、鴨岡小春さん(中)、松本サユリさん(右)

商品開発に携わった湖北高校の平野彩花さん(左)、鴨岡小春さん(中)、松本サユリさん(右)

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 菓子・パンの製造販売の「パントーネシステム」(掛川市)が3月1日、「静岡県立浜松湖北高校」(北区)の生徒と「長坂養蜂場」(北区)とで共同開発した菓子「青春かりんとう~ハニーレモン味~」を発売した。

さわやかなパッケージデザインの「青春かりんとう」

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 同校は、生徒で構成する模擬会社「湖北MAGIC(マジック)」を作り、地域貢献を目的とした活動をしている。過去には、食用ホウズキを使ったオリジナル商品の販売や、はままつフルーツパークでイベントを開催。活動で得た収益を、天竜浜名湖鉄道の金指駅のイルミネーション装飾の資金などに充ててきた。新型コロナ禍で活動が制限される中で、「パントーネシステム」からコラボ商品のかりんとうを作ろうとの提案を受け、昨年6月から商品開発をスタートした。

 チョコ味やヤンニョムチキン味など、当初は40種類もの候補が挙がったが、同社から「2つの味を組み合わせてみてはどうか」との提案を受け、蜂蜜とレモンの組み合わせに決めた。なるべく地元の食材を使いたいと考え、長坂養蜂所(北区)の蜂蜜を使う。甘さと酸味のバランスなど、「甘酸っぱい青春の味」を表現するため、納得いくまで試作を重ねた。「かりんとうの油っぽさを抑え、さわやかなレモンの香りと蜂蜜の甘みを楽しめる」と三年の平野彩花さん。着色料はあえて使わず、自然な色味を残したという。

 パッケージデザインは、美術部員が制作した30パターンの草案を元に、「長坂養蜂所」のデザイナーと共同で制作。鮮やかなブルーを基調にレモンのイラストを描き、さわやかなイメージを演出した。

 売り上げの一部は、地域貢献活動の資金に充てる。「長い期間をかけて一生懸命作ったものなのでたくさんの人に食べてもらいたい」と3年生の鴨岡小春さん。「自分が考えたものが商品として形になるという、貴重な経験ができた。協力してくれた全ての人に感謝したい」とも。

 価格は80グラム入り246円。「長坂養蜂所」と県西部エリアの「杏林堂薬局」、「遠鉄ストア」、「マックスバリュー東海」で順次販売する。限定4万袋。

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