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浜松・豊町のガレット&クレープ専門店が20周年 イルミネーション輝く「ワクワクする空間」演出

「ワクワクしに来てほしい」と話す店長の小杉さん(中)とスタッフ

「ワクワクしに来てほしい」と話す店長の小杉さん(中)とスタッフ

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 ガレットとクレープの専門店「アヴスウェ」(浜松市東区豊町、TEL 053-434-7181)が10月4日、オープン20周年を迎えた。

イタリア産生ハムを使う「プロシュートとサーモンのサラダガレット」

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 同店は、自動車部品やLED機器などの製造を手がける「やまと興業」(浜北区)のアンテナショップとして2002(平成14)年にオープン。気軽に楽しめるカフェの店内は、同社のLEDイルミネーション製品を色鮮やかに装飾し、年間通して展示・販売する。店名はフランス語で「幸せになれますように」を意味するまじないの言葉。来店客に幸せを届けられるようにと名付けた。

 店長の小杉千恵さんは、製菓専門学校を卒業後、フレンチレストランのパティシエだった経歴を持つ。フランスに訪れた際に感銘を受けた味を伝えたいと、ガレットとクレープをメインにしたカフェとしてスタートした。ガレットは、そば粉を使い薄く焼き上げた生地に、卵やチーズ、野菜などを載せたフランス北西のブルターニュ地方の家庭料理。「オープン当初はガレットがあまり認知されていなかったので、魅力を伝えるのに苦労した」と小杉さん。サンドイッチやカレーなどもメニューに加え、顧客を取り込めるように工夫したという。

 浜松市が犬を飼う世帯数が多いことを知り、来店客からの要望も多かったため、6年前からペット同伴を可能にした。「ペットと一緒に来店できるカフェにしたことで、ペットを介して来店客とコミュニケーションを楽しむ機会が増えた」と小杉さん。

 コロナ禍で厳しい経営環境が続く中で、新たにテイクアウトも始めた。クレープ生地や生クリーム、デコレーション用チョコなどをセットにして、自身でクレープを作る「お家でクレープ屋さん」(1,000円)など、遊び心あるメニューも考案して常に新しいアイデアを発信してきた。

 ガレットは、国産品種「いわかがみ」のそば粉のみを使うグルテンフリーで、7種類のメニューを用意する。自家製ホワイトソースと生クリームを入れた濃厚な風味の「サーモンとほうれん草のクリームガレット」(1,130円)は、オープン当時から続く人気メニュー。イタリア産生ハムを使う「プロシュートとサーモンのサラダガレット」(1,300円)は、バジルが香るジェノベーゼソースで仕上げる。アンチョビーの塩味をアクセントにキノコの風味が広がる「5種のきのことアンチョビーとポテトのサラダガレット」(1,130円)などをそろえる。

 クレープは紙に巻かず皿に盛り付け、ナイフとフォークで食べるフランス式のスタイルで提供。ソフトクリームを載せた「焼き立てクレープ」は、「バターシュガー」(520円)や「塩バターキャラメルソース」(590円)など20種類のソースを用意。創作メニュー「スペシャルクレープ」は、バナナとチョコ、キャラメルの組み合わせを楽しむ「アヴスウェ風バナーヌショコラ塩キャラメルクレープ」やイチゴとスポンジをトッピングした「スペシャルショートケーキクレープ」(以上、レギュラー=800円)など7種類を用意する。このほか、浜名湖産ウナギを載せたオムライス「夜の宙(そら)ごはん」(1,130円)、飛行機の器に盛り付けた「空飛ぶお子様ランチ」(870円)など、老若男女問わず楽しめるメニューもそろえる。

 周年企画として、食事券が当たる抽選会や記念コースメニューを用意する。小杉さんは「支えてくれた方たちのおかげでここまで続けることができた。来店客との触れ合いが楽しく、あっという間の20年だった」と振り返る。「普段の生活とちょっと違う空間を用意しているので、ワクワクしに来てほしい」とも。

 営業時間は10時~17時。水曜定休。周年企画は、10月31日まで。

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