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浜松・上島に和洋食店 地元高校生とコラボ唐揚げや「地産地消」目指した料理

浜松産ミカンを丸ごと使った唐揚げ「みから」

浜松産ミカンを丸ごと使った唐揚げ「みから」

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 和洋食店「食処 Agreable(アグレアーブル)」(浜松市中区上島、TEL 053-488-6337)がオープンして1カ月がたった。

浜松東高等学校の生徒らとの実演販売の様子

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 オーナーで管理栄養士や食育インストラクターの資格を持つ長谷川由美子さんと、調理師資格を持ち薬膳マイスターの店主・鈴木正文さんが運営する同店。浜松東高等学校の生徒と開発した唐揚げ「みから」のほか、「地産地消」を心がけたという料理を提供する。

 店舗面積は約15坪。席数は、テーブル=8席、カウンター=4席。黒とオレンジのテーマカラーを基調に、「飾らない雰囲気」を目指したシンプルな内装に仕上げた。

 「みから」開発のきっかけは、昨年10月から浜松東高等学校で生徒と商品開発をする授業を受け持ったことだという。長谷川さんは「コロナ禍で多くのイベントが中止になった生徒に楽しい思い出を残してほしかった」と振り返る。授業では、長谷川さんらが偶然出合い味にほれ込んだという愛知県のブランド鶏「錦爽(きんそう)どり」と浜松産ミカンを使うことをテーマに開発を進めた。2月に唐揚げ「みから」が完成し、冷凍自動販売機や実演販売会を始めたが、好きな時に揚げたてを食べてもらいたいと店舗のオープンを決めた。

 メインメニュー「みから」(6個=700円)は「塩こうじ」「しょうゆ」「八丁みそ」の3種類を用意し、各種2個ずつ盛り合わせた「ミックス」もそろえる。ミカン特有の甘酸っぱさや香りで、飽きずに食べられるようにと、浜松産のわせミカンの皮や実を丸ごと使って肉を漬け込む工夫をした。皮が薄く脂肪が少ないのが特徴の「錦爽どり」を片栗粉と米粉を使って揚げることで、時間が経ってもジューシーな食感に仕上がるという。肉の表面を焼き上げて自家製オニオンソースをかけた「錦爽どりチキンステーキ」、日曜のみ提供する季節の魚介を使った「海鮮盛り」(1,400円)、「海鮮丼」(1,200円)などを用意する。単品メニューは「サラダ」「ご飯」などをセットする「定食」(300円)を付けることができる。

 モーニングメニューは、ウメ、サケ、浜名湖のりをのせた「だし茶漬け」、錦爽どりを使った「親子丼」、ワンプレートに揚げ物や目玉焼きなどを盛り合わせた「日替わり朝食」(以上600円)など。

 オープン後は、来店者の残食がなく既にリピーターもいるという。鈴木さんは「生徒と作った『みから』をたくさんの人に食べてもらいたい。やらまいか精神でこれからも地元を盛り上げていきたい」と話す。

 長谷川さんは「『アグレアーブル』はフランス語で『心地いい』を意味する。また来たいと思ってもらえるような店を目指しているので、気軽に来店してもらえたら」と話す。

 営業時間は、モーニング=6時~8時、ランチ=10時~14時、ディナー=17時~19時。木曜定休。

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