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浜松アリーナでスポーツイベント 参加者に合わせた誰でも遊べる競技用意

「スポーツの世界で生まれる分断を減らして、さまざまな人にスポーツの楽しさを伝えたい」と話す「一般社団法人ASOBI」代表理事の寺田さん

「スポーツの世界で生まれる分断を減らして、さまざまな人にスポーツの楽しさを伝えたい」と話す「一般社団法人ASOBI」代表理事の寺田さん

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 イベント「まぜこぜスポーツまるシェ」が10月1日、浜松アリーナ(浜松市東区和田町)で開催される。

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 主催は一般社団法人「ASOBI(アソビ)」。スポーツを通して自分らしくいられる場所を提供したいと、年齢、性別、国籍、障がいの有無などに関係なく参加できるスポーツイベントを企画してきた。

 同イベントは、本年度の文部科学省「地域連携による障がい者の生涯学習機会の拡大事業」の採択を受け初開催にこぎ着けた。今まではバレーボールやサッカーなど単体競技のイベントを行ったが、同イベントでは一つの会場でさまざまな競技で遊べるようにする。自分や他人のできないことなど「ないもの」を見るのではなく、それぞれが持つ個性を肯定した「丸」をシェアしてもらいたいと、イベント名を「まるシェ」にしたという。代表理事の寺田美穂子さんは「本来スポーツは人生を豊かにするものであって、障がいの有無などにかかわらずどんな人でも楽しめるものだと思う。多様な人が集まる『まぜこぜ』の状態の中で、自分や相手の丸を見つけて楽しんでもらいたい」と話す。

 企画段階から各競技の指導者や障がいのある人などが参加し、イベントの成功のためだけでなく社会にある課題を見つけ話し合うことを大事にしているという。会場は4つに分けたエリアで競技を行い、各エリアに指導者を配置し参加者にヒアリングをして競技内容やルールなどをカスタマイズする。「人がスポーツに合わせるのではなく、どうしたら楽しくできるか、達成感を味わえるか、参加者にフォーカスして競技を行う」とも。「バレーボールエリア」では、通常のバレーボールのほか、座った姿勢で行う「シッティングバレー」、ボールを転がしてパスができる「100歳バレー」などがプレーできる。「フットボールエリア」では「歩くサッカー」「ブラインドサッカー」「シュート体験」など。「卓球エリア」では「サウンドテーブルテニス」「卓球バレー」、「スポーツレクリエーションエリア」ではフリスビーやダンス、1人でも体を動かせるフリースペースなどを用意する。

 親子や1人での参加、視覚障がい者や聴覚障がい者など、さまざまな人からの申し込みがあるという。寺田さんは「スポーツの世界で生まれる分断を減らして、まぜこぜの状態の心地よさを知ってもらいたい。やりたいことにチャレンジして楽しいと思える場を提供したい」と話す。

 開催時間は11時~15時。入場無料。事前申し込みは9月22日までウェブサイトで受け付ける(当日参加可能)。

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