菓子メーカー「春華堂」（浜松市中区神田町）が12月1日、「うなぎパイ V.S.O.P.」の発売30周年を記念してミニサイズの「うなぎパイV.S.O.P. ミニ」販売を始めた。

ゴールドのパッケージで高級感を演出した「うなぎパイV.S.O.P. ミニ」

　「うなぎパイV.S.O.P.」は、「元祖を超える最上級のうなぎパイ」を目指して30年前に発売した菓子。マカダミアナッツを載せて、ブランデー「V.S.O.P.」が入ったタレを付けて焼き上げる。「V.S.O.P.」は、ブランデーの熟成度合いによる等級の一つで、「とても素晴らしい、熟成された、色合いも美しいブランデー」を意味する。通常のうなぎパイは水を混ぜて生地を作るのに対し、同品は生クリームを混ぜ合わせるため製造が難しく、菓子職人には高い技術が求められるという。

　同社では昨年12月、東京都と大阪府でうなぎパイの認知度調査アンケートを行った結果、通常のうなぎパイの認知度は約 89 パーセントと高い一方で、「うなぎパイV.S.O.P.」は、約17パーセントだったという。うなぎパイシリーズの魅力をより多くの人に知ってもらおうと、発売30 周年を記念して、手軽に購入できるミニサイズの販売を決めた。通常のうなぎパイと異なり、「うなぎパイミニ V.S.O.P.」は静岡県と愛知県以外でも取り扱う。広報室の高橋睦美さんは「芳醇（ほうじゅん）なブランデーの香り、マカダミアナッツと生クリームの繊細なコクを多くの人に楽しんでほしい」と話す。

　30周年企画として現在、お笑いコンビ「錦鯉」をアンバサダーにしたキャンペーンも展開している。「誰かに話したくなる『うなぎパイ』にまつわる人生エピソード」を募集し、最優秀賞に選ばれたエピソードは、テレビCMに起用するなど予定する。

　高橋さんは「手に取った時に、実際に浜松へ遊びに行きたいと思ってもらえたら」と話す。

　価格は6本入り833円。同社直営店7店やサービスエリア、土産物店などで販売する。キャンペーンの応募締め切りは、来年3月31日。