2月14日のバレンタインデーに向けた商戦が浜松市内でも本格化し、各店の売り場は連日、買い物客でにぎわっている。
遠鉄百貨店(浜松市中央区砂山町)は100以上のブランドをそろえたショコラの祭典「アムール・デュ・ショコラ」を開催している。
菓子メーカーの「春華堂」(中央区神田町)は、本館8階の会場だけで扱う新商品「craft(クラフト)カカオキャラメル」を販売する。味は2種類あり、一つが浜松市内で栽培された「遠州落花生」と、これを使ったピーナツバター、収穫後60日以内のベトナム産カカオを使ったチョコレートの組み合わせで、もう一つが掛川市産「べにふうき」の茶葉を発酵させた和紅茶とキャラメルチョコレートを合わせて仕上げたもの。「小粒ながら、かめばかむほど広がる甘みと香ばしさが特徴」だという「遠州落花生」と、まろやかで奥ゆかしい「掛川和紅茶」の味わいを楽しめる。価格は2種、計8個入りが1,998円、計16個入りが3,780円。広報担当の高橋睦美さんは「地元の素材を生かした今しか購入できない商品。ギフトだけでなく自分へのご褒美としても選んでほしい」と話す。
製茶業の「鈴木長十商店」(森町森)は、小國神社横で運営するの観光施設「小國ことまち横丁」で約50種類ある「真っ赤なはちみつりんご飴(あめ)」から選んだ18種類を本館地下1階で販売する。浜松市の仲卸業者から仕入れたリンゴ「サンふじ」や長坂養蜂場(浜名区)の蜂蜜などを生かす。価格は、生チョコクランチ=カット900円、丸ごと850円、プレーン=カット700円、丸ごと=650円。他の16種類はカットだけの販売で750円。専務の鈴木洋太郎さんは「プレゼントを選ぶ時間を楽しんでもらえる機会にもつながれば」と期待を込める。
クラフトチョコレート専門店「ATELIER CHOCOLAT ENTRE(アトリエ・ショコラ・アントゥル)」(中央区肴町)は浜松産の「三ヶ日青島みかん」やブルーベリー、レモン、天竜区の茶の職人が手がけた「ほうじ茶」、遠州灘の海水塩を使った「塩キャラメル」、静岡県産のイチゴ「紅ほっぺ」を使った新商品「ボンボンショコラ」を販売する。価格は、4個入り=1,480円、6個入り=1,980円。同店の杉原佳緒理さんは「新型コロナウイルスの感染症が5類に移行し、地元を一層応援したいとの思いを強めている。濃厚な味わいに仕上がっており、酒やワインにも合うはず」と語る。
イオンモール浜松市野(中央区天王町)でも2月1日から、「バレンタインスイーツフェア」を展開する。チョコレート類だけでなく、フランスの伝統的な焼き菓子「カヌレ」(1個290円)や「しっとりしたなめらかな」スイートポテト(100グラム420円)、カステラ風味の「花神楽パンダ焼き」(12個600円~)などもそろえる。担当する山見より子さんは「自分のために、大切な人のために選んでほしい」と話す。