カフェスペースを併設した洋菓子店「PATISSERIE MIRAGE（パティスリーミラージュ）」（浜松市中央区志都呂町、TEL 053-489-3133）が1月21日、オープンした。

「モダンクラシック」をコンセプトに、伝統的なフランス菓子を現代風にアレンジして提供する

　結婚式場やレストランなどを展開する「鳥善」（中央区佐鳴台）が経営する同店。ウエディングケーキなどを手がけるパティシエによる洋菓子を、結婚式などの特別な日だけでなく日常的に楽しんでほしいとオープンを決めた。同社の結婚式場「ル・グラン・ミラージュ」に隣接する。シェフパティシエの赤谷幸祐さんは、パティシエとして約20年の経歴を持つ。結婚式場で5年ほどパティシエの責任者を務めた後、オープンに伴いシェフパティシエに就任した。

　店舗面積は約40坪。カフェスペースを設け、テーブル席10席を用意する。店内デザインは、白を基調にしたシンプルな空間で、中庭を設けることで「奥行きある開放感を持たせた」という。調理している様子を見られるようオープンキッチンにし、ライブ感を演出する。

　「味や食感の組み合わせ、見た目の華やかさにはもちろんこだわるが、複雑な味にはせずシンプルなものを追求している」と赤谷さん。「モダンクラシック」をコンセプトに、伝統的なフランス菓子を現代風にアレンジして提供する。ザクザクとした食感にコーティングして焼き上げた「シュークリーム」（280円）は、濃厚なカスタードクリームを合わせる。「ラム酒とバニラの芳醇な香りが広がる」という「カヌレ」（300円）は、「一番良いタイミングで食べてほしい」（赤谷さん）とオープン時間に合わせて焼き上げる。このほか、ピスタチオのスポンジ生地とクリームを使うイチゴケーキ「フレジュ」（680円）、4種類のベリーとホワイトチョコのムース、ピスタチオの生地を合わせた「ビジュー」（660円）などをそろえる。カフェスペースでは、コーヒーや紅茶を提供する。

　「SNSや口コミの反響があり売り切れる日も多く、オープン後は順調な滑り出し」だという。「地元のお客さまに寄り添い、若い方はもちろん、世代を問わず魅力を感じられる店にしていきたい」と赤谷さん。「ケーキは幸せな気持ちになれるもの。ケーキを食べることを日常にしてもらい、幸せを届けられたら」とも。

　営業時間は10時～18時。火曜・水曜定休。