性の多様性や人権の尊重などを考えるイベント「2024はままつレインボープライド」が6月9日、新川モール(浜松市中央区田町)を主会場に開かれる。
今年で2回目となる同イベント。「今年も歩くに! 次への一歩! 街じゅうみんなでレインボー」をテーマに掲げ、パレードの他、今回初めて会場内にステージやブースを開設し、性の多様性などへの理解を広げる。
新川モールを発着とするパレードは、遠州鉄道第一通り駅、ゆりの木通りを経て連尺交差点からザザシティ浜松(鍛治町)方面に向かいJR浜松駅近くのスクランブル交差点の先まで歩くコースで、約1時間を見込む。参加人数によっては出発時刻を分散する。衣装とメークが印象的な「ドラァグクイーン」の納言アパッショナータさんや加藤アゴミサイルさんも参加する予定だという。
パレードの前後の時間帯にはステージでの演奏やショーなどを開催する。キャンピングカーで全国を旅するシンガー・ソングライター天道清貴さんをはじめ、静岡県にゆかりのあるサックス奏者の中山拓海さん、トロンボーン奏者の星野和音さん、創作楽器で弾き語りをする会津里花さんをスペシャルゲストに招く。この他、ブースでは協賛企業や当事者団体などが取り組みや活動状況などを紹介する。
性的少数者(LGBTQ)への理解増進法が昨年6月に施行されたのをはじめ、同性婚ができない現状を憲法違反とする地裁や高裁の判決も相次いでいる。実行委員会の共同代表を務める久米泰代さんは「LGBTQだけでなく全ての人に関わる性の多様性を考える機会につなげたい」と語る。同じく共同代表の山下良子さんは「当事者であってもなくても参加し、自分事として考えてほしい」と話す。
開催時間は11時~16時30分。14時スタート予定のパレードへの参加希望者は、ウェブサイトで申し込みを受け付けている。