ビール専門店「Raw-ロウ-」(浜松市中央区砂山町)が5月30日、オープンした。
店主の田中勇人さんは、静岡市のクラフトビール醸造所が浜松市に直営店を出店する際に店舗の立ち上げや運営を経験、ビール業界での起業を元々目指していたことから独立した。「古くからある日本のビールを気軽に飲める店があってもいいのではないか」と考え、大手4社の銘柄を中心に選んで提供する。
ギャラリーや美術館をイメージしたという店内は、天井、壁、カウンターをいずれも美濃和紙でまとめた。店舗面積は約18坪で、席数がカウンター=12席、ソファ=8席。店名は写真編集の記録形式(RAWデータ)にちなんだ。田中さんは「繊細で扱いが難しいデータを現像することで初めて見えるように訪れることでさまざまなことが見える店に、との意味を込めた」と話す。
メニューはエビスビール(タンブラー850円)をはじめ常時3種類から最大6種類をそろえる。価格帯はタンブラーで800~900円。経験を生かした調達で、日によっては国内外のクラフトビールも楽しめる。JR浜松駅に近く利便性の高い場所にあることから出張や観光客をはじめ県内外からの集客を見込む。
田中さんは「一般的には『とりあえず生』と注文されることが多いが、品質管理を徹底して製造された日本のビールをあらためて味わってもらいたい」などと語る。
営業時間は13時~22時。火曜定休(毎月最終火曜は18時~22時に営業)。