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浜松にオーガニックカフェ&雑貨店 地元食材の魅力伝え環境問題解決へ

オーガニックカフェ&雑貨店「The Bridge(ザ ブリッジ)」

オーガニックカフェ&雑貨店「The Bridge(ザ ブリッジ)」

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 オーガニックカフェ&雑貨店「The Bridge(ザ ブリッジ)」(浜松市浜名区小松、TEL 070-1328-8474)が1月6日、オープンした。

地元野菜を使う日替わりランチ

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 同店を運営するのは、2021年に設立した一般社団法人「LOCAL ACTION HAMAMATSU」。環境に配慮した持続可能な社会の実現を目指し、多角的な視点で活動を展開している。同団体代表であり、「The Bridge」店主の伊藤麻優子さんは、アメリカ・サンタモニカで発生した山火事を経験。年々規模が大きくなっている原因の一つが気候変動にあると知ったことをきっかけに、帰国後、食を通じて環境問題の解決に貢献できるよう同団体を立ち上げた。

 同団体では、「食×農×環境」をテーマにしたマーケット「森の朝市」を月2回開催し、生産農家と消費者が直接コミュニケーションを取れる場を提供してきた。2022年4月の開始後、継続することで少しずつ地域に定着していると感じるという。一方で、月2回の開催では限界があることから、固定店舗のオープンに踏み切った。店内はカフェと雑貨コーナーを併設する。

 店舗面積は約18坪。席数は16席。店内は、地元の材木会社「永田木材」(浜名区引佐町)が自然乾燥させた天竜材のみを使用。店内中央には天竜材のダイニングテーブルを配置し、天井にも天竜杉のパネルを用いた。白色の塗り壁はボランティアを含むスタッフで仕上げた。

 カフェメニューは、地元の野菜や調味料を使い、店内で手作りする「日替わりランチ」(1,210円)を提供。パスタ、サンドイッチ、ビーツのかき揚げなどをメインに、サラダとスープをセットにする。契約農家に事前に収穫予定を確認し、メニューを考案するという。

 取り扱う雑貨は約20ブランド50アイテム。地元飲食店が手がけた調味料や環境負荷の少ない日用品などをそろえる。カフェ「鴨江キッチン」のハーブやスパイスを効かせたジャム(600円)は、「黄桃とアールグレイ」「マルベリーとシナモン」などのフレーバーを用意。ケータリング専門店「えぴな」が手がける「発酵麻辣油(マーラーユ)」(880円~)は、浜松特産の「浜納豆」を使った調味料。このほか、量り売りの洗剤「ウェルウォッシュ」(10グラム=40円)や、食器洗いなどに使える「ヘチマスポンジ」(1,500円)などもそろえる。

 伊藤さんは「浜松では有機野菜の魅力にまだ気づいていない人が多いと感じる。実際に食べて、おいしさを実感してもらいたい。この店をきっかけに、環境への関心が高まり、アクションにつながることを期待している」と話す。

 営業時間は11時~14時。日曜・祝日定休。

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