
国際サーフィン大会「スマトラン・サーファリーズ・ハママツオープン 濤祭(なみまつり)」が現在、遠州灘海浜公園(浜松市中央区)で開催されている。
主催は、地元サーフィン関係者や企業経営者らで構成する実行委員会「HAMAMATSU OPEN ORGANIZATION」。中田島海岸と遠州灘海浜公園(凧場公園)を舞台に5月21日から25日まで、ワールドサーフリーグ(WSL)公認の国際大会を軸に、アーバンスポーツと地域防災、環境・教育を融合した新しい地域フェスとして開催する。実行委員会理事長の加藤直樹さんらが中心となり、4年前に浜松に国際大会を誘致したが、コロナ禍の影響で中止。今大会は、浜松で初めてのサーフィン国際大会となる。来場者は会場全体で3,000人、オンライン配信では5日間で延べ150万人の視聴を見込む。
WSLのプロサーフィン大会の一つで、プロ・アマ問わず国内外の選手が出場するショートボード競技「QS2000」とロングボード競技「LQS1000」を開催。加えて、スケートボード、ダンス、ビーチサッカー、キックボクシング、音楽フェスなど、幅広いジャンルのコンテンツで構成される。特設エリアでは「防災キャンプ」や「エコアート」「子ども食堂」といった体験型企画も用意し、地域住民や観光客が楽しみながら防災や環境、教育について学べる機会を提供する。サーフィンを通した移住促進企画なども展開し、地域経済の循環創出を狙う。事務局の金原圭吾さんは「来場者をもてなし浜松の魅力を伝え、サーフィン大会と街づくりを掛け合わせたい」と話す。
大会に出場する地元プロサーファーの三浦涼さんは「浜松は日本の中心にありアクセスが良く、街中と海の距離も近い。浜松の海と街を楽しんでほしい」と話す。同じくプロサーファーの竹内克斗さんは「大会名に使った『濤』は、『うねり』の意味もある。多くの企画を重ねて、大きなうねりになるようなイベントにしたい」と話す。
5月25日まで。