食べる

浜松・三ケ日町に「カフェ入河屋」 老舗菓子店監修の複合施設内に

複合施設「美と善」内にリニューアルオープンした「カフェ入河屋」のキッシュプレート

複合施設「美と善」内にリニューアルオープンした「カフェ入河屋」のキッシュプレート

  • 2

  •  

 「カフェ入河屋」が6月16日、複合施設「乎那の邑 美と善(おなのむら びとぜん)」(浜松市浜名区三ケ日町下尾奈)内にリニューアルオープンした。

カフェ入河屋のケーキセット(ポットハーブティー)

[広告]

 運営は、1885(明治18)年創業の老舗和菓子店「入河屋」。これまでフレンチレストランとして営業していた建物を、より気軽に立ち寄れるカフェへと業態転換した。「美と善」は、入河屋が「自然との調和を大切にした食・衣・住の空間」をテーマに掲げ、2023年10月に開設した複合施設。敷地面積は約600坪で、空間デザインは芸術家・味岡伸太郎さんが手がけた。カフェを運営するのは、クラフト雑貨の作家など、同施設の理念に共感した5人ほどの女性グループ。リニューアルに伴い迎え入れた。「『自然を大切にしたい』という同じ思いを持った人たちと、一緒に空間を作りができることがうれしい」と社長の松嵜善治郎さん。

 店舗は、「美と善」内の古民家をリノベーションした際に出た廃材を再利用して建てた新築の建物。店内にはカウンター席とテーブル席計20席を設けており、庭園やテラスでも飲食を楽しめる。

 軽食メニューは、入河屋ならではのスイーツやパンに加え、地元食材を使ったセット3種類を用意。「キッシュプレート」(1,980円)は、スペルト小麦のタルト生地に、豚肉と白ワイン、塩、砂糖のみで作る無添加ベーコンを使ったキッシュ・ロレーヌがメイン。このほか、「青い鳥牧場」(浜北区)の卵、北海道産の生クリーム、「引佐牛乳」など素材にこだわる。フランス産小麦とバターを使った「チキンソーセージのクロワッサンサンド」(1,870円)とグリル野菜とチーズをのせた「タルティーヌ」(1,760円)を用意する。いずれのセットにもサラダ、キャロットラペ、スモークチキン、ドリンクが付く。

 スイーツメニューでは、淡雪のような食感のチーズケーキ「クレメダンジュ」に、フルーツとベリーソースを添えた「アシェット・デセール」(1,760円)をはじめ、ケーキセット(1,320円)や和菓子セット(1,540円)をそろえる。すべてのドリンクはオーガニックで、紅茶、コーヒー、煎茶、抹茶、ジュースを用意する。

 今後は、レストランの看板メニューとして提供していた今井克宏シェフ監修のカレーも提供する予定。今井さんは「世界料理オリンピック第13回大会」で日本代表として金メダルを受賞した経歴を持つ。

 松嵜さんは「フレンチレストランはハードルが高く感じられたが、カフェなら気軽に立ち寄ってもらえる。当初の構想通りのスタイルがようやく形になった。体にやさしい食と心地よい空間で、訪れる人に癒やしを感じてもらえたら」と話す。

 営業時間は10時30分~15時。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース