浜松・板屋のアクトシティ浜松(浜松市中区板屋)の大ホールで7月1日、「浜松市制100周年記念式典」が行われ、会場には約1650人の来場者があった。
17時の開会式後、国歌斉唱と東日本大震災の犠牲者に対し黙とうがささげられ、鈴木康友市長があいさつを行った。鈴木市長は「明治44年7月1日に3万6,000人の市として誕生以降、綿織物や楽器、製材などの産業を中心に発展を遂げてきた。第二次世界大戦では人口の4割が減少するような壊滅的な打撃を受けたが、それにも負けず復興を遂げ平成19年4月に政令指定都市へと以降を果たした。県庁所在地でもなく、大都市近郊の都市でもない浜松市が政令指定都市に移行できたのは『やらまいか』に代表される浜松市民の真摯(しんし)な精神のたまものであり、誇りに思う。これまでの先人の築いてきた財産を次の100年に向けての第一歩として住みやすさあふれる都市の実現を目指したい」と話した。
続いて川勝平太県知事は、浜松から成長していった徳川家康やヤマハ、スズキなどの事例を挙げ、「若々しい力(息吹)を持って今後の発展を願う」とあいさつした。
今後、市制100周年を記念して「100夢プロジェクト」を展開する浜松市。同プロジェクトは市民応募で浜松市の活性化のために多くの市民団体が行う各事業に最大100万円の助成を行うもので、今年1年間に150の事業が行われる。
鈴木市長は「今回のプロジェクトは、できるだけ多くの市民に参加してもらいたいという思いから実施することになった。たくさんの市民が参加することで、市を挙げて100周年を祝うことができれば」と話す。