浜松・松城の浜松市美術館(浜松市中区松城、TEL 053-454-6801)で現在、企画展「館蔵日本画・洋画 夢の競演展」が開かれている。
展示作品数は70点。「動物」「渡辺崋山作品」「自己との対話」「信仰の美」「近代西洋絵画」「富士山」の6つのテーマで日本画と洋画を分類し展示。同館所蔵で普段は見ることのできない作品も展示している。
1階には今年3月に静岡県指定文化財になった渡辺崋山の「蟲魚帖稿(ちゅうぎょじょうこう)」や、サインペンで1年以上かけて描かれた池田学の「再生」のほか、絹本着色(けんぽんちゃくしょく)の技法で描かれた竹内栖鳳(たけうちせいほう)の「なっとう めざし」など、シュールな作品も展示。2階には国の指定重要文化財の「刺繍不動明王二童子像(ししゅうふどうみょうおうにどうじぞう)」やマルク・シャガール、テオドール・ルソーなど、著名な西洋画家作品も展示している。
期間中には学芸員指導のもと、水墨画教室(来年1月4日14時~)などのワークショップも実施する。
「有名作家の貴重な作品がそろう見応えのある展示になっている」と学芸員の前田一成(かずしげ)さん。「師走の忙しい時期だが、休日に作品を見ながらゆっくりしてもらえたら」とも。
開館時間は9時30分~17時。月曜、12月29日~1月3日休館。(料金は一般=300円、高校生=150円、中学生以下・70歳以上=無料。ワークショップは先着順。来年1月8日まで。