浜松・入野の「のヴぁ公民館」(浜松市西区入野町)で8月9日、昆虫を捕まえて調理し食べるイベント「昆虫食倶楽部」が開催される。
同イベント主催者の夏目恵介さんは7年前、「虫食む人々の暮らし」(NHKブックス)という本に出会い昆虫食を知ったという。その後、「昆虫食入門」(平凡社新書)の著者である内山昭一さんの昆虫食イベントに参加し、昆虫食の魅力に引き込まれた。今回、昆虫食の楽しさを知ってもらいたいという思いから、同イベントの開催にこぎ着けた。「自分の食べる物を、自ら採るということはとても面白い。その楽しさを知ってもらえれば」と夏目さん。
初開催となる今回、ターゲットになる昆虫は「セミ」。山の中まで行かなくても気軽に採取できるという理由で選定。当日はセミを採取し、その後調理して実食する。セミは成虫を使い、衛生面に不安が残らないように空揚げにする。「ナッツに似た風味で、エビの空揚げのような食感」と夏目さん。
昼食の時間には衛生面や昆虫の持つ毒などの説明も行い、昆虫食が初めての人が安心できるように配慮。セミ以外にも、「コオロギ」や「ジャイアントワーム」、日本で昔から食べられている蜂の幼虫「蜂の子」や「イナゴのつくだ煮」なども用意する。
「昆虫食は近年レシピ本が出版されたり、国連食糧農業機関(FAO)が報告書を発表をしたりするなど話題を集めている」と夏目さん。「貴重な体験なので、捕まえるだけや食べるだけ、見てるだけの参加でも構わないので気軽に参加してほしい」とも。
開催時間は10時30分~15時30分。持ち物は、虫取り網・虫かご・昼ごはん(終日参加の場合)。参加費は、大人=500円、中学生以下=無料。参加申し込み、問い合わせは主催事務局・夏目さん(TEL 090-9900-0928)まで。