浜松・引佐の鍾乳洞「竜ヶ岩洞」（浜松市北区引佐、TEL 053-543-0108）で現在、イルミネーション「電飾土蛍」が点灯している。

　今年で9回目となる同企画。夏場限定で公開していた足水施設付きの鍾乳洞「ようきた洞」を冬場も活用できないかと考えていたところ、ニュージーランドに土ボタルの光によって輝く鍾乳洞があることを知った支配人の小野寺秀和さんが、ホタルを放つことを考案。環境が整っていないためホタルを放つことを断念したが、ホタルの光に見立てたLEDを設置し幻想的な空間をつくり出した。

　鍾乳洞内の約20メートル区間を青色のLEDでライトアップ。開始当初は5000球から始めたが現在では1万6000球に増加。「水滴によって光が反射し、実際より広く感じ壮大な雰囲気になっている」と小野寺さん。鍾乳洞内のため昼間でもイルミネーションを楽しむことができる。

　イルミネーションを始めたことにより冬場の来場客は増加。カップルや家族連れが来場したり、観光ツアーの予定にもイルミネーション見学が組み込まれたりしているという。

　「昼間に見られるイルミネーションは珍しいと思う」と小野寺さん。「幻想的な世界をご覧にぜひ足を運んでいただきたい」とも。

　点灯時間は9時～17時。「ようきた洞」への入場は無料。来年2月末まで。