浜松・北寺島町の浜松科学館(浜松市中区北寺島町、TEL 053-454-0178)に1月4日、青色LEDを紹介する展示コーナー「ようこそ!LEDの世界へ~未来を照らす青色LED~」が新設された。
浜松市出身のノーベル物理学賞受賞者・天野浩さんが昨年4月に同館の名誉館長に就任したことを記念し設置する同展示コーナー。子どもも楽しみながら青色LEDを学べるようゲームやクイズ形式を取り入れた企画を用意した。
2階にある「光のコーナー」内に設置。7種類の企画でさまざまな角度から青色LEDを紹介する。コーナーに入ってすぐの場所に設置した「ビックリ!LED」ではLEDの色の仕組みを紹介。青色LEDに色のついたフィルムをかざし、その変化を観察する。「3色の光をつかって絵をかいてみよう!」では太陽光や蛍光灯などの光を吸収し、暗闇で少しずつ光を放出する「蓄光材料」を塗ったボードを用意。赤、緑、青のLEDライトペンでボードに絵を描き、光の残り方を比べる。
クイズ形式の企画では「3つの明かりをつけてみよう!」を用意。ハンドルを回すことで白熱灯、蛍光灯、LEDに電気を送る装置を設置し、それぞれの手応えを比べ、青色LEDが省エネであることを説明する。「LEDチップをさがそう!」では青色LEDの光を出す元の「LEDチップ」と食塩、砂漠の砂、砂鉄を比較。どれも小さく目視では違いが分からないため、拡大カメラを使ってLEDチップを探し出す。「青色LEDを発光させよう!」ではLEDチップを構成するパーツのパズルを用意。順番通りに積み上げて仕組みを説明する。
コーナーの壁の一角には、天野さんの幼少期や青色LED研究の歴史などをまとめた紹介パネルを設置。天野さんの映像コメントも用意する。ほかにも青色LEDから発展してできた「深紫外線LED」のブースを設置。深紫外線LEDの活用方法や発光装置などを紹介する。
「郷土の偉人が成し遂げた功績を多くの方に知ってもらいたい」と同館スタッフの太田宗(はじめ)さん。「週末など時間がある時に遊びに来ていただけたら」とも。
開館時間は9時30分~18時。観覧料は大学生以上=500円、高校生=350円、中学生以下=無料。