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浜松・瓜内に焼き菓子専門店 大型店にはできないこだわりで

看板部分が水色のさわやかな外観

看板部分が水色のさわやかな外観

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 浜松・瓜内に1月27日、「焼き菓子どんぐり」(浜松市南区瓜内、TEL 053-545-7670)がオープンした。

スープやサラダにも合う「チーズスコーン」

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 店主の鈴木香奈子さんは専門学校を卒業後、東京や千葉などの洋菓子店でパティシエを経験。8年ほどフランス菓子専門店に勤め、故郷に帰って自身の店を持ちたいという思いをかなえオープンにこぎ着けた。

 店舗面積は14坪。淡いブルーと白の壁が爽やかな外観を演出。店内は真っ白な壁で、アンティーク風のつり下げ式ランプがスイーツを照らす。ドアの取っ手部分や飾り棚も鈴木さんが自ら取り寄せ設置。店内には、フランスの「蚤(のみ)の市」で購入したものや、修行先から提供された調度品を置く。住宅地を選んだ理由は、馬込川を目の前に臨むのどかな雰囲気と、駅からの距離感も考えたという。

 「日常の中に溶け込むような、素朴で親しみやすいお菓子づくり」が同店のコンセプト。焼き菓子は8種類。フレッシュバターとフランス産小麦を使った「スコーン」(194円)やチェダーチーズ入りの「チーズスコーン」(216円)のほか、フォルムにフランス菓子の特徴を生かした「アップルパイ」(356円)、プルーンの入った「ファーブルドン」(248円)などを用意。ほかにも「スノーボール」(173円)や「どんぐりサブレ」(130円)など、袋詰めされた小ぶりの焼き菓子を10種類そろえる。「塩キャラメル」(680円)と「完熟ラズベリー」(734円)の2種類あるジャムは自家製で、今後は種類や季節のスイーツなども増やしていきたいという。

 焼き菓子にこだわる理由は、「さまざまな素材を使う生菓子に比べシンプルな味を提供でき、自宅やプレゼント用でも持ち歩きに便利。その上、比較的日持ちがするためということ」と鈴木さん。使うバターや小麦粉、卵など、スイーツの要となる素材を大切にし、風味や食感を重視。「個人店でも譲りたくない部分を大切にしたい」という。全てオーガニックでは値段が上がってしまうため、納得のいく素材や味を追求し、手頃な価格で提供することを心掛けるという。

 「大きな商業施設が多い浜松だが、小さな店でも面白いことをやっていけるはず」と鈴木さん。「少人数で店を続けるのは、大手に比べて難しいことは承知している。目標はリピートしてもらうこと。また食べたいと思っていただけるようなお菓子作りで、再び足を運んでいただけたら」とも。

 営業時間は11時~18時。水曜、木曜定休。

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