浜松の老舗ソースメーカー「鳥居食品」(浜松市中区相生、TEL 053-461-1575)が「カレー専用 スパイスソース」の販売を始めて1カ月がたった。
「カレーにかけるだけで甘口のカレーが辛口になる」をコンセプトに、「カレーがからくおいしくなるスパイス」として浜松産の無農薬栽培ハバネロを使って作った同商品。
小さな子どもがいる世帯でも一つの甘いカレーにかけるだけでカレーを作り分けずにすむという利点がある反面、「200ミリリットル内容量が多くてなかなか減らない」、「たくさんかけると酸味がきつい」など利用客からの声が上がっていた。酸味を抑えつつ容量を減らし、少ない添加でもこれまで以上の辛みを実現するため、海外産の唐辛子からより辛味の強いハバネロに切り替え、商品を開発し販売にこぎ着けた。
昨年秋に浜松の農家である「農ティス」が農薬を使わずに作った赤色と黄色のハバネロを使用。ハバネロを自家製醸造酢に漬けることで、より辛く濃い味を実現したという。
販売して1カ月が経過し「カレーが辛くなるよりもおいしくなったという意見を多くもらっている」と社長の鳥居大資さん。購入者からは野菜ジュースに入れてガスパチョ風味にしたり、ギョーザのあんの中に入れて辛みを出したりいろいろな使い方をしてもらっているという。
「親は辛いカレーが良いが、子どもがいるため甘いカレーに合わせないといけない。思っていたけれども口に出せずに満たされない思いを抱えていた親御さんを救いたい」と鳥居さん。「絶対的なニーズだがニッチな市場。小さなメーカーだからこその利点を生かし、ニッチな市場でも全国発信していきたい」と意気込む。
価格は135グラム入り=475円。同社オンラインショップと工場直販所、遠鉄ストア等市内小売店で扱う。