
カフェ併設の日本茶・茶道具専門店「龍門堂 Tea Experience en(ティー エクスペリエンス エン)」(浜松市中央区富塚町、TEL 053-453-0348)が3月23日、移転リニューアルした。
同店は1917(大正6)年に中央区千歳町で茶葉販売を始めた老舗。建物の老朽化に伴い移転リニューアルした。旧店舗では茶道に関する茶葉や茶道具を中心に販売していたが、移転を機にカフェスペースを併設。店内で、煎茶や抹茶と共に菓子を味わえるほか、カウンター席では茶をたてる様子を間近で見られる。同店4代目店主の瀧千加子さんは「店舗建屋の老朽化に加え、街中への人足が減少したこともあり、より多くの方が立ち寄りやすい郊外へ移転したいと考えた。普段茶道になじみのない人にも気軽に茶道という日本文化に触れてもらえるようカフェスタイルを取り入れた」と話す。店名の「en(エン)」は、「一期一会」や「永遠」などの意味をもつ仏教の禅語「円相(えんそう)」から着想を得て名付けた。
店舗面積は約20坪。席数は、カウンター席6席、テーブル席8席。茶道具が並ぶ店内は、落ち着いた和モダンデザイン。カウンターには、湯を沸かす炉を設け、釜や柄杓(ひしゃく)などの茶道具を用意する。
カフェメニューとして、「和菓子セット」「焼菓子セット」(以上、1,100円)、「あんみつセット」(1,320円)の3種類を用意。それぞれの甘味に好みの飲み物をセットにして提供する。和菓子はきんつばや月餅などから、焼き菓子はケーキやクッキーなどから選べ、あんみつは寒天や抹茶アイス、黒蜜のジュレなどに季節の果物を添える。セットの飲み物は、「抹茶」「和紅茶」「深蒸し静岡茶」「浅蒸し静岡茶」を用意。飲み物のみ(660円)の注文も受け付ける。店内では、抹茶や静岡産深蒸し茶、茶道具なども販売する。
6月15日は、店内で和アフタヌーンティーを味わうイベントを開催する。今後は、茶道の体験講座も検討しているという。瀧さんは「日本文化に触れたい方や、ゆっくり疲れを癒やしたい方など、気軽に立ち寄ってもらいたい。お茶の文化に触れることで、心にワンランク上の豊かさを感じてもらえたら」と話す。
営業時間は10時~17時(カフェ営業=13時~17時)。火曜・水曜・日曜定休。