
カフェと宿泊施設「井伊とこ」(浜松市浜名区引佐町、TEL 090-7930-1105)が5月5日、オープンした。
電子楽器メーカー「ローランド」を定年退職した岩本豊一さんが運営する。知人にカフェを経営する人が多かったこともあり、カフェの運営に関心を持った。新東名高速道路「浜松いなさインターチェンジ」から車で3分に立地することから、遠方の人でも利用しやすいカフェを併設した宿泊施設のオープンを決めた。岩本さんの娘が犬のブリーダーであることから、愛犬家も気軽に利用できるよう、ペット同伴可能な客室を用意する。宿泊は一棟貸しの素泊まり形式で、宿泊客がいる日はカフェを休業する。
建物は伝統的な和風建築で、古い建物を生かしたという。ロゴにはイチゴの花をモチーフに「和」の要素を取り入れデザインした。座布団カバーには浜松の伝統織物「遠州綿つむぎ」を使う。
カフェスペースの席数は、テーブル=15席、テラス=20席。大広間と個室2室を備え、隣を流れる井伊谷川の流れを感じながら過ごせるという。今夏、裏庭にドッグランを設ける。
カフェメニューには、主に地元食材を使う。引佐産牛乳を使った「いなさ牛乳ソフトクリーム」(380円)は、「メープル」と竹炭が入る「ブラック」の2種類。凍らせた浜松産イチゴを削ったスイーツ「削りいちご」(880円)には「いなさ牛乳」のソフトクリームをのせる。好みにより練乳の追加に応じる。イチゴとバナナのスムージー(600円)や菓子付きの「抹茶」(700円)も提供する。今後はモーニングやランチ営業も検討しているという。
岩本さんは「どこの人にも穏やかな時間を提供しているので来てほしい。家族や親しい仲間と集まってもらえる場所になれたら」と話す。
カフェの営業時間は9時30分~15時。休業日は同店インスタグラムで配信する。宿泊人数は最大12人。宿泊料金は季節により異なる。