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浜名湖産使った「あおさ餃子」 浜松商業高と「石松」が共同開発

「浜名湖あおさ餃子」を配膳する生徒

「浜名湖あおさ餃子」を配膳する生徒

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 浜松商業高(浜松市中央区文丘町)と「石松」(浜名区平口)が浜名湖産のアオサノリを使った「浜名湖あおさ餃子(ギョーザ)」を共同開発し、10月25日から「石松ぎょうざ」本店(浜松市浜名区平口)で期間限定での提供を始めた。

浜名湖あおさ餃子定食

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 プロデュースしたのは静岡銀行小松支店(浜名区内野)。地域の課題解決などに取り組む「地域共創戦略」の一環として、石松と浜松商高調査研究部に地元食材を活用した新商品の開発を呼びかけた。調査研究部のメンバーは4月から本格的に研究を始め、地元漁協や浜松と並ぶギョーザの街、宇都宮市などを訪問。浜松の各種特産品とギョーザの掛け合わせに挑戦した。

 生徒が注目したのが、食物繊維やミネラル、ビタミン、カルシウムが豊富な浜名湖産アオサノリ。「浜名湖はウナギやシラスのほかにも魅力的な食材が多い。中でもアオサは香りとうまみが豊か」と部長の野末圭吾さん(2年)。つくだ煮にすると香りが一層高まるといい、生徒は石松ぎょうざが長年培ってきた具材の配合技術や製造ノウハウを生かして試作を重ねた。浜名湖のアオサノリは近年、生産量の減少や生育不良などの課題もあり、生産維持や環境保全意識向上の願いも込めた。

 完成した「浜名湖あおさ餃子」はあんに練り込んだアオサのつくだ煮が豚肉のうまみと程よくマッチしているという。バラ干ししたアオサを振りかけることで爽やかな風味を引き立てる。調査研究部は取り組みの成果を7月に行われた「静岡県高校生徒商業研究発表大会」で発表し、高い評価を得た。

 石松ぎょうざ本店での提供初日は野末さんら部員5人が店頭でPRリーフレットを配ったり、注文客に配膳したりした。「コラボ商品の開発は今回が初めて」という石松社長の大隅純さんは「未来を担う若者に商品開発の現場を知ってもらうことができた。今後は少しでも地域貢献につなげたい」と話す。

 価格は、「浜名湖あおさ餃子」=10個860円、「あおさぎょうざ定食」=1,240円。営業時間は11時~14時30分、17時~20時30分(土曜・日曜・祝日は11時~21時30分)。

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