浜松・布橋に6月12日、シアトルスタイルのラテを提供するカフェ「cafe DROP(ドロップ)」(浜松市中区布橋、TEL 053-479-5109)がオープンした。
オーナーの杉浦康太郎さんは東京出身で、もともとは会社員。「アメリカにいたこともあり、いつかシアトルにあるような個人経営のカフェを開きたいと思っていた」と話す。浜松で営業していた祖母のお好み焼き店が閉店し、その空いたテナントを改装して、オープンにこぎ着けた。
店舗面積は約8坪。席数はテラス席を合わせて21席。4~5人が座れる座敷席も用意した。店内はアメリカンな雰囲気に仕上げ、家具や照明、小物など杉浦さん自ら集めたものや、手を加えて作られたものを並べる。杉浦さんは「1~2年ほど前に計画を始めた。塗装の微妙な色の指定から建具の細かい部分にまでこだわりがあったので、業者に意図が伝わらず困った部分もあった。自分たちでできる部分は自ら手を加えて少しずつ作っていった。カフェ工事のために事前に自宅の壁を塗ったり、床を張り替えたりして練習もしていた」と振り返る。
テーブルや椅子、ソファは少しずつ気に入ったものを集めたほか、リサイクル品、お好み焼き店時代に使っていたものなど思い入れのあるものばかり。ロフトに上る階段には工事現場などで使われる足場用階段を利用した。店のあちこちには雑貨や本、小物をディスプレーし、テラスの植物はかわいくなりすぎないよう気を遣う。テラスの中心にはデイゴの木をシンボルツリーとして植えた。
メニューは「エスプレッソ」、「カフェシェケラート」(各300円)、「キャラメルエスプレッソフローズン」(500円)、「イタリアンソーダ」(450円)などで、コーヒーのラインアップだけで20種類ほど。ほかにもビール(450円~)やカクテル(各500円)などのアルコール類も用意する。「週替わりランチセット」(850円)、「ベーグルランチ」(750円)などのランチメニューも。店舗の一部分では服や小物の販売も行う。
杉浦さんは「土地感がない場所での開業で、当初は『浜松は難しい』『時間がかかる』などと聞いていたため、少しずつ知人を増やすことから始まった。オープンして間もないが、友人はもちろんオープン前から気にしていてくれた人など、いろいろな人が来てくれた。絵が好きな人、音楽が好きな人など趣味や性別、年齢などさまざまな人が集まり、隣の人との会話が生まれるようなコミュニケーションの輪が広がる場所にしたい」と話す。
営業時間は11時30分~22時(ランチタイムは14時30分まで)。木曜定休。