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浜松で「はままつ映画祭」-木下監督生誕100年、「家族」映画17作

多くの来場客に期待する藤田さん

多くの来場客に期待する藤田さん

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 浜松中心街の映画館「シネマイーラ」(浜松市中区田町、TEL 053-489-5539)で11月17日から「第11回 はままつ映画祭」が開かれる。

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 同映画祭は浜松出身の木下惠介監督の功績と映画を次世代に伝え、浜松の映像文化の振興と全国への文化発信、地域活性化を目的に始まった。

 今年は木下監督生誕100周年というメモリアルな年。家族に大切にされて育った木下監督の作品に「家族愛」が盛り込まれている作品が多いことから、今年は「家族」を主題とした作品と家族で楽しめる作品を中心に全17作品を上映する。

 同17日に上映する木下監督作品「楢山節考(ならやまぶしこう)」は母子の絆を描いた作品。同日上映する作品「はやぶさHAYABUSA BACK TO EARTH」の上映終了後には探査機「はやぶさ」のカプセル担当責任者の山田哲哉さんが訪れ、はやぶさについて解説と質疑応答を行う。

 18日に上映する作品「果てぬ村のミナ」は同映画祭が全国初公開となるプレミアム上映。今年5月に天竜区水窪、二俣、天浜線、中区佐鳴台などで撮影し、市民の協力を得て完成した。上映後は瀬木直貴監督、主演の土屋太鳳さん、石川湖太朗さん、木下かれんさんの舞台あいさつとトークショーを行う。

 25日に上映される作品「この空の花~長岡花火物語~」は新潟県中越地震から復興を遂げ、東日本大震災発生時には被災者をいち早く受け入れた新潟県長岡市を舞台にした大林宣彦監督の作品。「本来ならば映画祭では上映不可能な『封切り公開中』の作品。同日上映される木下監督作品『陸軍』と2本立てということで、特別に参加していただくことになった」と実行委員事務局長の藤田健次さん。作品上映前に大林監督によるトークショーも行われる。

 「陸軍」は戦時下の軍部指導による「戦意高揚映画」として陸軍協力の下作られた作品だが、出来上がりは国民の悲しみを描いた「反戦映画」となった。藤田さんは「日本映画史に残るラスト10分をぜひ見てほしい」と話す。

 上映プログラムやチケットについてはホームページで確認できる。今月25日まで。

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