浜松・向宿に10月2日、洋菓子店「noix（ノワ）」（浜松市中区向宿、TEL 053-570-2294）がオープンした。

2カ月以上の試作を費やし完成したチーズケーキ

　「お客さまが笑顔になるケーキ店」がコンセプトの同店。店主の石川千恵さんは、家庭の都合でイタリアに5年間住んでいた。その時、日本の洋菓子が食べたいという思いから独学で洋菓子作りを開始。日本に戻った後は、市内のオーダー家具店内に併設されたカフェで店長をしていたが閉店。今回、家具店オーナーから同所の物件紹介を受けたことをきっかけに、開店にこぎ着けた。

　店舗面積は約15坪。店内は、家具店のオーナーが中心になり、築50年の建物を改装して造り上げた。白いしっくい調の壁やアンティークの間接照明、レトロさを演出した築50年の梁（はり）を生かした天井など、デザインにこだわりを見せる。

　提供する洋菓子は全てオリジナル。生と間違えるくらい柔らかく焼き上げた「チーズケーキ」（460円）や、生チョコのような食感を残しつつビターチョコをふんだんに使った「ガートーショコラ」（420円）、ココアのタルト生地に焼きチョコとマスカルポーネチーズのムース、紅茶のクリームを乗せてゆずジャムで食す「チョコティゆず」（460円）など、常時10種類程度の商品をそろえる。洋菓子店での修業経験が無い石川さん。自分の舌を信じ、これまで何度も作り直しをしながら満足行く商品を生み出してきた。チーズケーキは10種類以上のクリームチーズを組み合わせ、分量や調理法、焼き時間などを数えきれないほど試作し2カ月がかりで作り上げたという。

　「全てのお菓子やケーキがオリジナル。こだわり、妥協をせずに作り上げたものなので自信を持って提供できる」と石川さん。「訪れた全ての方たちが笑顔になれるような店になれば」とも。

　営業時間は11時～17時。日曜・月曜・火曜定休。