浜松の中心市街で2月14日、「浜松 まちなか軽トラ市」が行われる。主催は「まちなか軽トラ市inモール街実行委員会」(TEL 053-523-6751)。
浜松で収穫した新鮮な作物などを街中で販売しようと企画した同イベントは今回で50回目。「ジョイフルモール商店街振興組合」と「ライブモール商店街振興組合」を中心に浜松の商店や企業などが集まり実行委員会を発足。2011年1月に第1回を行い、これまで月1回のペースで行ってきた。
会場は、ザザシティ浜松から旧松菱百貨店跡までの通り約400メートル間。参加条件は、遠州西部や東三河、南信州地域で農業や水産業、畜産業などを行っている農家や商店。自ら育てる、採る、加工するのいずれかを行った者のみ販売ができる。参加団体の上限は28団体。1回の申し込みで3回まで参加できることになっており、毎月新しい団体と常連の団体とが混ざって販売を行う。
同イベントでは、「新鮮でおいしい野菜などを作っているが売り方がわからない農家に販売の場を提供すること」も目的の1つ。「販売ルートが確立されている農家は問題ないかもしれないが、高齢化が進む農業で個人でも良い物を作っている人はたくさんいる。そのような方たちのことをもっと知ってもらいたい」と同会事務局長の本田覚さん。採れたての物をすぐに販売できるということも利点となっている。
50回を迎えるまでには苦労も多くあったという。農業は季節により収穫する作物が変わるため、収穫量が少ない時には参加団体が減ることもあった。そのような時は加工品を販売する団体に参加してもらうなど、工夫を凝らし危機を逃れた。民間企業が集まり運営しているため宣伝にも苦労しているという。買い物袋に次回の告知広告などを入れ、知恵を絞りながら多くの人に知ってもらう努力も欠かさない。
来場者は毎回約2500~3000人。自転車で来る人も多く、地元のリピーターも増えているという。本田さんは「多くの方々に支えられて50回という回数を重ねることができた。これからも長く続けていきたいと思っているので、ぜひ足を運んでいただきたい」と呼び掛ける。
開催日時は、毎月第2土曜、9時30分~12時30分。