浜松・板屋のホテル「オークラアクトシティホテル浜松」(浜松市中区板屋、TEL 053-459-0111)内のレストランとパン店で現在、「ユーグレナ」を使った料理を期間限定で提供している。
「ユーグレナ」は和名を「ミドリムシ」といい、植物と動物の特徴を合わせ持つ藻の一種。同ホテルによると、ビタミンやミネラルなど59種類の栄養素を含むといい、食用の加工品があるという。
同ホテルでは「健康」をテーマに新商品を企画。話題性もあることらユーグレナを取り入れた料理を考案。昨年12月からホテル内中華料理店「桃花林」で「ユーグレナチャーハン」(1,600円)を販売した所、客からの評判が良かったことから、ほかの店でもユーグレナを使った料理を提供することにした。
素材はユーグレナを米にコーティングした「石垣みどり米」と粉末状のパウダーを使う。米は薄い緑色をしているが匂いや味の癖もなくおいしく食べることができるという。
中華料理店を含めホテル内の5店でメニューを用意。レストラン「フィガロ」では朝食バイキング限定で同米を使用したお粥(かゆ)を提供。「利用者にビジネスマンが多いので、このご飯を食べて栄養をつけていただきたい」と販売促進部の寺本尚史さん。セットメニューの白米をオリジナル料理に変更できるサービスも行う。和食店「山里」ではランチセットに500円を足すことでを同米と豆乳、クリームチーズを組み合わせた「石垣みどり米豆乳おじや」に、鉄板焼き店「さざんか」ではコース料理に1,000円を足すことで同パウダーとパルミジャーノレッジャーノチーズを使用した「さざんか特製ユーグレナ入りリゾット」に変更することができる。
ほかにも、パン店「ホテルオークラベーカリー」では「ユーグレナとホウレンソウの食パン」(600円)と「石垣みどり米ビーフストロガノフ」(1,000円)を提供。同米を牛乳と一緒に煮て生クリームを混ぜ、イチゴやキウイなどのフルーツを盛り付けたミルクプリン「石垣みどり米と雑穀のヴェリーヌ」(400円)も販売。製菓担当の鈴木勝之さんは「同米と共に白米や雑穀米も混ぜており、より栄養を取り入れられるよう工夫した」と話す。
今回の企画は期間限定だが、今後もメニューを変えて提供することを検討しているという。「話題の素材を使った将来性ある料理」と寺本さん。「食を預かる立場としてユーグレナを発信していくのでぜひ一度お試しいただければ」とも。
営業時間は各店で異なる。3月31日まで。