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浜松の織物店がオリジナルブランド「oriya」-20代若手社員が企画

商品を企画した濵田さん

商品を企画した濵田さん

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 浜松・雄踏の織物店「古橋織布」(浜松市西区雄踏町、TEL 053-592-1249)が1月17日、オリジナルブランド商品「oriya(オリヤ)」の販売を始めた。

オリジナルブランド商品「ちょっとそこまでバッグ」

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 アパレルメーカーなどが使う生地の開発や製造・販売などを手掛ける同社。国内だけでなくヨーロッパの企業などからも受注しており、世界に向けてテキスタイルの技術を発信している。

 今回ブランドを企画した濵田美希さんは入社3年目で東京出身の24歳。都内の専門学校で3年間、テキスタイルを勉強した後、遠州織物の産地として知られる浜松に就職した。同社に入社して地元の人が織物のことをあまり知らないという事実を知り、「こんなに素晴らしい技術があるのにもったいない」と思うようになったという。少しでも地元の織物に興味を持ってもらうためオリジナルブランドの展開を企画。商品開発を行い販売にこぎ着けた。

 ブランド名の「oriya」は布を織る会社などが呼ばれていた屋号「織屋」から取って命名。第一弾商品として作ったのは2種類のバッグ。小さめの「ちょっとそこまでバッグ」(税別4,500円)と大きめの「たくさんつめておでかけバッグ」(同9,000円)。カラーは無地とカラフルの2パターンを用意。デザインはどんな形状や色が受けるのか同世代の知人などに意見を聞きながら案を固めていった。素材は綿の糸を使用しぬくもり感のある手触りにこだわった。

 糸を染める作業は東京の業者に依頼。果物や野菜などを煮て染料を抽出し、それに糸を浸して染めていく。無地のバッグにはタマネギとゴボウ、カラフルなバッグにはイチゴ、ブルーベリー、ミカン、メロンで色を付けた糸を使用している。糸を織物にする作業は同社で行い、バッグへの加工は地元の工場に依頼した。

 今後はバッグの種類を増やしたり、シャツの商品を開発したりすることも考えているという。「地元の方に名産の織物をもっと知ってもらいたい」と濵田さん。「オリジナルブランド商品をぜひ手に取っていただきたい」とも。

 商品は同社ホームページで販売している。

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