浜松・卸本町のうなぎいもプロジェクト(浜松市南区卸本町、TEL 053-443-7615)が現在、フェイスブックを活用した焼き芋販売を始めた。
ウナギの残りかすを堆肥にして育てたサツマイモである「うなぎいも」を、多くの人に知ってもらおうと始まった同企画。素材そのものの良さを伝えたいという思いから「焼き芋」を選び、移動販売車で販売することにした。
一般的な焼イモの移動販売は決まったルートを回るのに対し、同企画では、事前に告知した販売日にフェイスブックで注文を受け付け、客のところまで移動販売車で配達し焼きたてを提供する。注文方法は、購入数と配達先を、うなぎいも公式フェイスブックにのメッセージに送るか、「いいね!」を押した後、タイムラインに書き込む。その後、書き込まれたタイムラインもしくは、メッセージに対し返信し、移動販売車で配達する。受注が多く回りきれないと判断した際には、フェイスブック上で販売ルートを告知し、近くまで来てもらう形となる。
フェイスブックを利用した理由は、身近な人からこの取り組みを知ってほしかったからという。「食べた人の多くがフェイスブックに感想をアップしてくれるのも大きい」と同プロジェクト代表の川田浩平さん。
2月14日に行われた第2回販売では、約200本を販売。購入した客からは「まさか本当に家の前まで来てくれるとは思わなかった」、「移動販売車から声が聞こえ、マンションから降りても間に合わないことが多いのでうれしいシステム」と好評を得ているという。
販売する商品は、うなぎいもを遠赤外線が多く出るという溶岩石で焼いた「石焼き芋」(1本=300円、4本=1,000円)。10月前後に収穫されたサツマイモは、冬の保存期間を経て糖度が上がり、今が食べ頃だという。
「購入してくれた方がフェイスブックで感想を書いてくれるのでやりがいがある」と川田さん。「関係者が皆、別に本職がある中でやっている企画なので週に数回は難しいが、やってほしいという声が多くなればできるだけやっていきたい」とも。
次回販売日は3月21日を予定する。