浜松でカンファレンス・イベント「TEDxHamamatsu」が現在、アイデアを発信するスピーカーを募集している。
「広める価値のあるアイデアを共有する」ことを目的に活動するアメリカの非営利組織「TED(テッド)」。開催する定例イベントでは世界をけん引する思想家や行動家などを招きスピーチを行ってきた。同組織の精神に基づき世界各地の人々が自主運営するプログラムが「TEDx(テデックス)」。活動は133カ国に広がり、日本でも東京や札幌などでイベントが行われ深い議論が交わされてきた。
近年活力減退に直面している「ものづくりの街」浜松。まだまだ地域活性のアイデアが潜んでいると考えたオーガナイザーの河口哲也さんは世界中で新しい考えを発信しているTEDxに着目し、浜松でのライブプレゼンテーションを考案。「TED」の認証によりライセンスを受け、昨年10月に河口さんを中心に「TEDxHamamatsu」を発足。今年9月27日に浜松科学館(中区北寺島)ホールでの初のイベント開催を控え、発表者を一般から公募することにした。
イベントのテーマは「Catch our wind,Renovate your sight ~魅力、再発見~」。新しいアイデアを持つ発表者によるライブプレゼンテーションのほか、TED講演会のビデオを上映。スピーチやパフォーマンスの様子はインターネットを通じて全世界へ発信する。
応募条件は自ら実践して得たオリジナルの「広める価値のあるアイデア」を持っている人。当日の発表者は7~8人を予定。発表により企業や個人に利益が生じる内容は対象外だが、発表者の年齢、性別、国籍は問わない。1次審査として選考委員会による書類審査を実施。書類審査通過者は6月に行われる最終審査オーディションに進むことができる。
4月23日から開始した募集の状況は、市内の会社員や経営者など30~60代の男女の応募があり、多彩な顔ぶれとなっているという。「プレゼンテーションに自信がなく応募をためらっている方もいるかもしれない」とTEDxHamamatsuスピーカーチームの宮下真紀子さん。「大切なのは自身の体験から得たアイデアと熱意なので、多くの方にご応募していただきたい」と呼び掛ける。
現在、ホームページで受け付けている。募集は5月14日まで。