浜松城で現在、「甦(よみがえ)る!若き日の家康公展」が開催されている。
徳川家康について、ゆかりの地に住む市民・県民が誇りを感じることにより、地域の魅力向上と活性化につなげていく「徳川家康公顕彰四百年記念事業」。同事業の一環として「徳川家康の視覚化」をコンセプトに、肖像画をモチーフとした等身大模型「しかみ像」と山田卓司さんが制作した「三方ヶ原の戦い再現ジオラマ」を製作。今回、第3弾として三方ケ原合戦直前の家康をモチーフとした3D 立体像を作成。「しかみ像」と「三方ヶ原の戦い再現ジオラマ」と共に天守閣で展示している。
作品のクオリティーを追求し日本で最も実績がある特殊メーク専門家の「JIRO(ジロー)」さんに製作を依頼。三方ヶ原の戦い前という、若いころの家康を再現するため、歴史学者の静岡文化芸術大学の磯田道史(みちふみ)教授にアドバイザーを依頼。磯田さんが若いころの家康について書かれている文献を参考に表情や装飾品などを決め、JIROさんが髪や肌のシワなど細部にこだわり製作した。
サイズは、家康の身長と同じ159センチ。素材はシリコン樹脂で製作期間は約4カ月。歴史考証を含めると約1年をかけて完成させた。
「歴史考証を経て一流アーティストが作り上げた等身大家康像をぜひ見に来てほしい」と浜松市観光シティ・プロモーション課の鈴木美華さん。「地元だけではなく、全国の人たちにも足を運んでもらえたら」とも。
開城時間は8時30分~16時30分。料金は200円(中学生以下無料)。10月25日まで。