浜松・山東のカフェが5周年 5年間かぶらないメニューで飽きさせない工夫に注力

教会の雰囲気を活かしたレトロな雰囲気の店内

教会の雰囲気を活かしたレトロな雰囲気の店内

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 浜松・山東のカフェ「こみちカフェ」(浜松市天竜区山東、TEL 053-545-3335)が2月1日、5周年を迎えた。

今月のランチプレート「丸パンでチーズフォンデュカレーソース添え」

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 子育てに忙しい母親や日々の生活にストレスを抱えている人にくつろぎや癒やされる空間を提供することをコンセプトに、教会跡で開業した同店。5年たった現在も、オープン当初のコンセプトから外れることなく、狙ったとおりの世代の人でにぎわい、地域の人に愛される「町の食堂」になっているという。

 開業当初は認知してもらうために多肉植物の寄せ植えやピアスづくり、キャンドル作りなどさまざまなワークショップを開催してきた。年末には店内を真っ暗にし、キャンドルの明かりだけで営業する「キャンドルナイト」を毎年行っており、客からは好評だという。

 2年前には店を紹介する動画を撮影。仲の良くなった客が「ブログの文字や写真だけより動画で紹介したらどうか」ともちかけ、カメラマンやキャストなど協力しあって製作した。店の雰囲気や魅力、客が楽しんでいる様子を伝えている。「最初は客と話すこともぎこちないくらいだったのに、今ではいろいろな客とのつながりが増えた。オープンキッチンにしたことでいろいろな人と話すことができる。最近では地域の高齢の人も来てくれるようになってうれしい」と店主の黒沢民子さん。

 店舗面積は約15坪。テーブル14席と座敷8席、テラス席2席の計24席。教会の雰囲気を生かしたレトロな雰囲気の店内。「何をするわけでもなく、昔からの建物は落ち着く。空気感が重要」と黒沢さん。喫煙者やペット連れのお客のためにテラス席も追加しさまざまな客層に対応。教壇があった場所の円卓の座敷席は今でも人気があるという。

 メニューは月替わりの「今月のこみちプレート」(1,350円)や「今月のこみちパスタ」(1,250円)、「今月のこみちピザ」(1,150円)の3種類をそろえる。オープン時からメニューをかぶらせることなく月替わりメニューを提供。プレートメニューはごはんやパン、パンケーキ、リゾットなど順番にも気を遣い、「いつ来ても違うメニュー」で客を飽きさせない工夫をする。誰でも簡単に作れるようなメニューにすることで、客からレシピを聞かれた際は「ハンバーグのソースにはこれを入れるとおいしい」といったように料理のコツを伝えるという。ほかにも、「こみちシフォン」(380円)や「しっとりチョコ」(400円)のようなスイーツメニューも用意する。

 「『これでいい』と終わりを作りたくない。常に新しいアイデアでメニューを考えていく」と黒沢さん。「夢は夜も営業すること。今は子育てもあって難しいが、『これがうまい』という一品やランチではできていない価格帯のコース料理などができたらと考えている」とも。

 営業時間は11時~18時。日曜・月曜定休。

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