遠鉄タクシー(浜松市中区上島、TEL 053-472-3535)が6月1日から、「遠鉄餃子タクシー」の運行を始めた。
JRグループが自治体や地元の企業などと共同で実施する「ディスティネーションキャンペーン」の一環。
タクシードライバーが地元グルメの「浜松ギョーザ」の店を案内する。昨年「直虎観光タクシー」を実施する中で、「食事場所を紹介してほしい」という客の声が多かったことから、直虎観光タクシーに次ぐ新たなサービスとして企画。ギョーザのイラストを描いたラッピングタクシーを用意し、サービス開始にこぎ着けた。
浜松市内の営業所に配属された約350台のタクシーでサービスを行う。内2台は同企画のために制作したギョーザとタクシーを組み合わせたオリジナルキャラクターのラッピング。全車両に専用のパンフレットや浜松のギョーザ店46店舗を掲載した冊子を配置する。ギョーザ店は同社のドライバー約600人に「よく行くギョーザ店」や「おいしいと思うギョーザ店」のアンケートを実施。区ごとに得票数の多い順にランキング形式で紹介。中区では砂山町の「むつぎく」が1位で、「石松 JR浜松駅店」や「大福」などが上位に位置する。冊子では各店舗の住所や営業時間、ギョーザの価格などの基本情報を写真付きで紹介するほか、ドライバーのおすすめポイントやテークアウトが可能かなどの情報も掲載している。
タクシー内にある「特典カード」を特定の店で提示すると特典をもらうことができる。「ラーメン注文でギョーザ5個無料」や「100円引き」など各店舗で特典は異なる。さらに、インスタグラムでのキャンペーンも行う。指定のハッシュタグやお薦めポイントなどを添えて写真を投稿した人を対象に、ギフトカード5,000円分を抽選で進呈する。
「客から店を紹介してほしいと頼まれても、実際に紹介していいかどうか悩んでいたドライバーも多い。これにより客とのコミュニケーションツールができてうれしいという声もある」と運行営業課営業課長の白井壮彦(まさひこ)さん。「同タクシーを利用してもらうことで、浜松の魅力や特産品を発信していきたい。市外からきた人には浜松に来てよかったと思ってもらえるようなサービスをしていけたら」とも。
2019年6月30日まで。