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浜松のヤマハ本社に企業ミュージアム 創業当初のオルガン、巨大スクリーンなど展示

多くの楽器が並ぶ館内

多くの楽器が並ぶ館内

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 浜松・中沢町に7月3日、ヤマハの企業ミュージアム「イノベーションロード(浜松市中区中沢町、TEL 053-460-2010)」がオープンした。

 今年に入り、本社に開発棟「イノベーションセンター」を新設した同社。今回、7階建てのビルの1階(約1500平方メートル)に、同社の歴史や技術を知ることのできるミュージアムを建設した。

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 1887(明治20)年の創業から現在まで数々の製品を産み出し挑戦を重ねてきた同社。「挑戦の歴史と足跡」と「これからも未来に向かって挑戦し続ける道のり」を具現化したというミュージアムでは、12のエリアで、歴史や製造技術、新技術などを紹介し、約800点の製品が並ぶ。

 入り口すぐのコンセプトステージでは新たな楽器や音楽の新しい楽しみ方を紹介。自動演奏のピアノの天板には音楽と連動してプロジェクションマッピングで映像が流れる。鍵盤を押すと、映像の水面に波紋が広がったり、空に虹がかかったりする仕掛けを用意する。

 楽器展示エリアにはグランドピアノ8台とギター48本を展示。その場で演奏することができ、弾き比べることができる。ほかにも管楽器や木管楽器など幅広い楽器を展示。インドアとガレージ、アウトドアの3パターンのライフシーンにわけた展示も行う。「これだけの試奏ができる場所は他にない。多くの人に見て、触れてもらいたい」と館長の奥村暢朗(のぶお)さん。

 タッチパネル式のディスプレーに映し出された歴代製品を約400点の写真と40点の動画で紹介するデジタルライブラリーや、220度のワイドスクリーン映像と108個のスピーカー、6個のウーファーで立体的な音を体感できる「スーパーサウンドシアター」も設置。同社の歩んできた歴史をロードマップとして絵巻物風に紹介し、約50メートルの壁面に、創業当初のオルガンやピアノなどの歴代製品約230点を年代に分けて展示し、同社のイノベーションの歩みをリアルに体験できるつくりになっている。

 ほかにも、開発現場の思いや技術革新への挑戦のストーリー紹介や、バーチャル映像と連動し、楽器の自動演奏でライブが楽しめるエリアも用意。「見て」「聴いて」「触れて」体感できるミュージアムとなっている。

 オープンして最初の週末はファミリー客が多く、「また来たい」という客や、中には2周まわる人もいたという。来場した男子大学生は「入ってすぐに神秘的な空間だと思った。ヤマハの製品がこんなに幅広いことは知らなかった。楽器に実際にふれることができるので楽しかった」と話す。

 「当館を一周すると約60分はかかるが、じっくり見ると半日は楽しめる内容」と奥村さん。「ヤマハならではの音楽の楽しみ方を紹介している。ヤマハのDNAや熱い思い、果敢にチャレンジしてきたことが形になっているので、ヤマハらしさを体感してほしい」とも。

 開館時間は9時30分~17時。日曜・月曜・祝日休館。電話予約制。2カ月先までの予約に対応する。