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浜松・半田町に手焼きせんべい専門店 常時25種類超、「うなぎ」味も

店主の渥美次朗さん

店主の渥美次朗さん

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 手焼きせんべい専門店「おかしやじろう(浜松市東区半田町、TEL 053-545-5410)」が9月2日、浜松・半田町にオープンした。

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 幼いころに幼稚園のそばにあったしょうゆ屋の香りが忘れられず、いつかしょうゆの香りに包まれて生活したいと考えていた店主の渥美次朗さん。昔は家の近くに駄菓子屋が2件あり、駄菓子屋にも興味を持っていた。今まで教員として働いてきたが、いつか「しょうゆ」と「駄菓子」の両方を兼ね備えた「せんべい」を提供したいと考えていた渥美さん。45歳のときに東京の門前仲町の手焼きせんべい店で見習いとして1週間修業。その後、埼玉県のせんべい職人からもせんべい作りの基本を学び、腕を磨いた。学校の校舎のような店を構え、長年の夢だった手焼きせんべい専門店としてオープンにこぎ着けた。

 店舗面積は約25坪。せんべいの販売だけでなく、カフェスペースも用意。カウンター3席、テーブル12席、座敷4席の計19席。昔の学校のようなレトロなの外観で、店内は学校の廊下に似せた空間も作った。店内は木のぬくもりのある落ち着いた雰囲気。外は公園のようなスペースも確保し、子どもが遊べるように鉄棒も用意した。

 提供する商品はせんべいを約25種類。メインとなる「醤油(しょうゆ)」は、しょうゆとみりん、オリゴ糖を使い、甘みがある優しい味付けで子どもや女性から人気があるという。男性の中には物足りないという人もいるため、しょうゆの割合を3倍や4倍にしたものも用意。しょうゆは浜北区にある「明治屋」の生しょうゆを使うことで、香りよく仕上げる。ゴマのうまみが出て香ばしい味の「多胡麻(たごま)」や、アオサを練り込んだ「のり風味」、甘いしょうゆを使った「えび」(以上、1枚=100円)などを提供。それぞれの素材のうまみを引き立てるために使うしょうゆの種類や配合を変え工夫する。ほかにも、「チョコ」「うなぎ」「ゆず」「七味」(2枚=80円)などさまざまな味のせんべいをそろえる。季節ごとにせんべいの生地の乾燥具合を調節し、一番良い状態で提供できるように気を配る。色も黄金色で美しい仕上がりになるように一枚一枚丁寧に焼き上げる。

 カフェでは「醤油」「胡麻」「多胡麻」「海苔風味」「海老」(以上、1枚=100円)の5種類のせんべいを焼き立てで食べることができる。ほかにも、甘だれで仕上げた「五平餅」(1本=300円)や「だんご」(1本=100円)なども用意する。

 「大人には質の良いせんべいを、子どもには安くて手頃なせんべいを用意しているので、幅広い世代の方に来てもらいたい」と渥美さん。「駄菓子の良いところ、和風カフェの良いところの両方を集めたような店にしていきたい。今後はせんべいに限らずあめや豆なども提供していけたら」とも。

 営業時間は10時~18時。月曜・木曜・日曜定休。

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