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浜松の遠鉄百貨店が30周年 浜松の顔として市民に寄り添い

「遠鉄百貨店と私」パネル展示を紹介する、営業推進部の浦谷麻由さん

「遠鉄百貨店と私」パネル展示を紹介する、営業推進部の浦谷麻由さん

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 浜松・砂山町の百貨店「遠鉄百貨店(浜松市中区砂山町、TEL 053-457-0001)」が9月14日、30周年を迎えた。

 1988(昭和63)年に遠鉄名店ビルを吸収合併し、百貨店としてオープン。1997(平成7)年に西武百貨店が撤退し、2001(平成13)年には百貨店松菱が破産する中、浜松唯一の百貨店として営業する。

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 浜松の玄関口に位置し、「街の顔」として浜松市民が快適に買い物をできるだけでなく、時間や空間づくりにも力を入れてきた同店。近年は郊外に大型商業施設が増え、外部環境が目まぐるしく変化する中、浜松市民が求めるものを追求し提供してきた。1995(平成7)年には百貨店の顔となる1階にフェラガモが入り、2008(平成20)年にはティファニーやグッチなどの高級ブランドが入るなど常にリニューアルを繰り返し、時代の流れやトレンドに合わせ客の求める売り場づくり力を入れてきたという。「20年前までは品ぞろえやクオリティーを高めていればよかったが、近年は郊外型商業施設の増加やネットショッピングなどの影響もあり、百貨店の価値とは何かを考えて魅力ある商品の追求している。地元ブランドを取り入れ、当店でしか手に入らないものを取り入れるなど工夫し、ネットショッピングなど窓口を広くすることでさまざまなニューズに応えられるよう努力している」と営業推進部の浦谷麻由さん。2004(平成16)年には遠州鉄道新浜松駅の高架下に別館の「アップオン」を、2011(平成23)年には本館横に新館を開店。本館はミセス向け、新館はヤングキャリア向けのブランドをそろえ、常に進化を重ね発展してきた。

 30周年を迎えた当日は本館と新館をつなぐ通路の「イ・コ・イスクエア」でセレモニーを実施。中村昭社長のあいさつや社員によるよさこい踊りの披露などが行われた。15日には3世代ファッションショーを開催。「遠鉄百貨店と私」と題したエピソードを公募し、174件の応募の中から優秀作品16点のパネルも展示。さらに、赤電(遠鉄電車)や浜松市が描かれたハンカチや、赤電の箱に入ったワイシャツ、赤電のイラストが入ったネクタイなどの30周年特別限定品を提供する。

 「エピソードの募集を通し、当店を利用してくれている人たちの意見を多く聞くことができた。数々の思い出や人とのつながりを知ることができ、浜松市民に支えられてきたことを実感している」と浦谷さん。「これからも浜松市の顔として楽しんでもらえる出会いの場を作り、客一人ひとりに目を向けて次の30年も頑張っていきたい」とも。