音楽イベント「さなるこ音楽祭」が10月28日、浜松・大平台の佐鳴湖野外ステージ(浜松市西区大平台)で開催される。主催はさなるこ音楽祭実行委員会。
佐鳴湖の豊かな自然の中で音楽を楽しむと共に、レイククリーンを通じて、素晴らしい環境を次世代に伝えることを目的に5年前から始めた同イベント。同会代表の福山龍也さんが佐鳴湖のレイククリーンに参加した際、作られてからほとんど使われていない野外ステージの存在を知ったことがきっかけ。それまでにも音楽が好きでイベントを主催したことのある福山さん。同所のステージを活用し、「佐鳴湖の豊かな自然の中で音楽を楽しむ音楽祭」として、レイククリーンも同時開催し、環境保全意識を高めるイベントとして始めた。
当日は地元で音楽活動をするアーティスト3組と県外からのゲスト4組が、パフォーマンスを行う。浜松を拠点にシンガー・ソングライターとして活動する畑中摩美さんは、アコースティックギターの弾き語りを演奏。南国系のサーフミュージックを演奏する大阪出身のThamiiさんや、全国の音楽フェスに出演し、ジャズやソウル、レゲエなど多岐にわたるジャンルを歌うシンガー千尋さんなども参加。佐鳴湖公園の自然のゆったりした空間に合うようなアーティストを招待したという。
15時30分からは参加者や公園利用者などでレイククリーンを開催。袋を配り、湖岸に流れ着いたゴミを拾い集める。毎年子どもから大人まで幅広い世代の人が約100人参加し、協力して湖岸の清掃を行う。参加者の中にはゴミが漂着していることを今まで気にとめていなかった人もいて、「これからは気をつけるようにしたいと思った」と話す人もいて、佐鳴湖の環境への意識が高まってきているという。
音楽イベントだけでなく、市内の飲食店やハンドメイド雑貨の作家の出店などもあり、一般の公園利用者も楽しむことができる。飲食ブースにはイタリアンから和食、焼き鳥、焼き菓子など幅広くそろえる。サーフィンの板の上に乗りオールでこぐ「サップ」や、湖のほとりでの「アウトドアヨガ」なども行う。
福山さんは「自然の中で音楽を楽しめることはぜいたくなことだと思う。レイククリーンを通じて佐鳴湖の自然の良さを知ってもらい、この良い環境を守っていきたい」と話す。
開催時間は11時~19時。レイククリーンは15時30分~16時。チケットは前売り=3,500円、当日=4,000円。